こんにちは。としきです。
この悩みにお答えします。
今回はHSP気質を持ちながら、実際に整体師をされているたなしん さんにお話を伺います!
たなしん
- 44歳 男性
- 武田友紀さんの「繊細さんの本」を読んで自分がHSPだと自覚
- 転職を何回か繰り返し、現在は整体師として働く
- 整体師になった理由は「静かな環境でマイペースで働けそうだから」
整体師はHSPに向いている職業
この仕事の魅力はじっくり1人ひとりのお客様とマイペースに向き合えることです。
そして自分が人の役に立っていることが実感しやすい点も魅力のひとつですね。
では、次からは具体的にその理由を紹介します
HSPに整体師が向いている理由
- 静かな環境で働けるから
- マイペースで働けるから
- マルチタスクが少ないから
あくまで私の意見ですが、まずはこちらを紹介します。
1.静かな環境で働けるから
整体師の職場は癒しの音楽を流したり、香りのいいお香を焚いたり、お客様がリラックスできる静かな空間を作っています。
そのような職場環境ですので、HSPさんも居心地が良いと思います。
HSPさんは音に敏感です。
電話が頻繁に鳴ったり、大声が飛び交ったりするような職場は苦手な場合が多い傾向にあります。
私も以前、そのような職場で働いていましたが、苦痛で毎日疲れ切って帰宅していました。
HSPさんは静かな環境の方が本来の能力を発揮しやすいので、できるだけ静かな職場を選ぶといいですね。
2.マイペースで働けるから
整体師は静かにじっくりと1人のお客様と向き合う仕事です。
お客様の施術に集中できるため、マイペースで働くことができますよ。
HPSさんは自分のペースを乱されるのが苦手です。
ひとつの事に集中するのが得意な反面、頻繁に話しかけられたり、常に急かされたり、作業を中断されたりする職場はストレスが大きくなりがちです。
自分のやるべき事がはっきりしていて、イレギュラーな出来事が少ない仕事ですとマイペースで働けるので力が発揮されやすいと思います。
整体師はまさにそういった仕事なのでHSPさんには向いていると思います。
3.マルチタスクが少ないから
整体師は1人のお客様と向き合えるため、ひとつのことに集中できます。
つまりマルチタスクが少ないです。
HSPさんは一度に複数のことを頼まれると、イライラしてストレスを感じやすい傾向があります。
同時進行で複数のタスクをこなすのは苦手なんですね。
これはHSPさんが劣っているのではなく、適性や好き嫌いの問題だと思っています。
HSPさんもマルチタスクはできるのですが、他の人よりもマルチタスクにストレスを感じやすいため、どこかで限界が来てしまいます。
そういった意味では、整体師はマルチタスクが少なく、HSPさんにとっては働きやすい環境と言えます。
HSPが整体師に向いていない点
- 電話対応がある
- シフト制の職場が多いため、気を使ってしまう
- お客様に直接苦情を言われることがある
お客様相手の仕事につきものの悩みですが、1つずつ紹介しますね。
1.電話対応がある
HSPさんは相手の声色などで心境が読めてしまうので、電話が苦手という方も多いですよね。
ネット予約が主流になってますが、電話でご予約を取られるお客様もおられます。
年配の方が多いですが、電話対応はほとんどのお店であると思います。
また施術中に電話に出なくてはいけない場面もあり、まれに施術を中断して応対することもあります。
電話対応が苦手という方にとってはデメリットになるでしょう。
2.シフト制の職場が多いため、気を使ってしまう
シフトの調整や相談で気疲れすることもあります。
シフト制の職場ですと人員が揃いづらい日や時間帯がありますよね。
そういった日に出勤してくれないかと頼まれると、断れないHSPさんは多いと思います。
また、同僚から急遽シフトを代わってくれと言われることもあります。
「断ったらどう思われるだろう」「嫌われるのではないか」という思いが湧いてきて、気質の優しいHSPさんは引き受けてしまうことが多いんです。
その結果、あの人はなんでも引き受けてくれるというイメージがついてしまうことがあります。
そういったイメージがつくことでさらにシフトの相談を持ちかけられたり、気疲れしてしまったりするので、この点もデメリットの1つです。
3.お客様に直接苦情を言われることがある
整体師の仕事はお客様の体を直接触るため、施術の技術がダイレクトに反映されます。
お客様によって症状は様々ですので、不快な思いをされたお客様から苦情をいただくこともあります。
HSPさんは刺激に敏感なので、苦情などが頻繁にあるとつらくなってしまうかもしれません。この辺りも考慮しておくといいでしょう。
向いていない点への対策
- 電話で最初に言うべきセリフを頭に入れておく
- シフトの相談を断る理由を用意しておく
- 苦情を減らせるようにスキルを磨く
この3点を意識するだけでだいぶ楽になりました。
1.電話で最初に言うべきセリフを頭に入れておく
私も電話対応は苦手でしたので、「最初に言うべきセリフを頭に入れておく」ということを意識しました。
整体院でのお客様とのやり取りのパターンはおよそ決まっているので、何パターンかをイメージして練習しておくと、落ち着いて対応できると思います。
また、できるだけ丁寧な言葉づかいを心がけています。
良い言葉づかいができていると、お客様が受けらる印象はガラリと変わります。
トラブルを未然に防ぐことができたり、お客様と良好な関係を築けたりすることにも繋がります。
電話で何を言うべきか、ある程度パターンを持っておくことがおすすめです。
2.シフトの相談を断る理由を用意しておく
上司や同僚にシフトの応援を頼まれると、気を使って断れないHSPさんが多いと思います。
自分の予定が空いていて無理なく入れるなら引き受けても良いのですが、自分の都合や予定を変えてまで、お願いを引き受けるのはよくありません。
自分が嫌だと感じたなら思い切って断るようにしましょう。
そのために、シフトに入ってくれと頼まれそうなら、「誰が聞いても仕方のないと思う理由」を用意しておくことが有効です。
断るのは気が引けるかもしれませんが、未来の自分を守るつもりで対処しましょう。
もし同僚の代わりにシフトに入る場合は、今度はその同僚にシフトを代わってもらうようにして、HSPさんだけが割りを食わないようにして欲しいと思います。
3.苦情を減らせるようにスキルを磨く
これはお客様ありきの仕事なら、必ずあることなので一定数は仕方のないことだと割り切るという考えも必要です。
その中で苦情を減らしていくには、整体師の場合「自身のスキルを磨いていく」ことが必要になります。
どうすればお客様が満足してくれるかを常に考えてスキルを伸ばしていけば、おのずと苦情は減っていきます。
そうなれば、逆に喜ばれることの方が増えてきます。
HSPさんはコツコツ頑張ることが得意なので、きっと大丈夫だと思いますよ。
整体師の年収
整体師の平均年収は350万円程度です。
整体師と呼ばれる職業はさまざまですが、あくまで平均がこのくらいということになります。
また、雇用形態によっても違ってきます。
1.アルバイトの場合
整体師のアルバイトの平均時給は、およそ1,000円程です。
週40時間勤務したとして、月収15万円前後で、年収は180〜200万円くらいになります。
2.正社員の場合
正社員として働く場合は、年収350万程が相場です。
ただ働く施設によって金額にバラつきが出てきます。
個人の実力や施設の待遇で大きく増減するので、事前にチェックすることオススメします。
3.サロン経営者の場合
サロン経営者になると、平均年収は600万円ほどです。
事業規模によっては、もっと高い金額を得ている経営者もいます。
まずは雇われて整体師としてのキャリアを積み、技術を身につけて独立を目指すのが整体師としてのキャリアプランの王道といえます。
整体師になる方法
整体師になるには資格を取得するのが先決です。
資格には国家資格と民間資格がありますが、整体師と関係のある国家資格は2つです。
- 柔道整復師
- あん摩マッサージ指圧師
この2つの資格は、専門学校で3年以上学び、国家資格を突破することで取得できます。
専門学校を卒業するまでの費用は200万前後です。
時間と労力、お金をかけて取得する必要がある資格になります。
上記以外の整体に関する資格は、すべて民間資格となります。
民間団体の主宰するスクールで技術を学び、その団体の認定する民間資格を取得するというのが整体師の一般的なルートです。
通学制か通信制のスクールに通う必要があり、期間は半年〜1年、費用は20万〜100万とさまざまです。
個人的にはYMCメディカルトレーナーズスクールは顧客満足度も就職率も高くておすすめです。
まとめ
整体師は1人対多人数ではなく、1対1でお客様と向き合えるため、静かな環境でコツコツとマイペースで取り組む事ができる職業です。
収入を上げていくには個人のスキルアップが必要ですが、仕事の内容はHSPさんの気質にマッチしていると考えられます。
今回の記事を参考にして、整体師に興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。