こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は「HSPは人間関係が苦手なのか、どんな対策があるか」という話をします。
- 気を遣いすぎてしまう
- 言いたいことが言えない
- 誰かと会ったあとはどっと疲れる
こんな感覚はないでしょうか?
今回は対策を3つ紹介します。
この記事のまとめ
- HSPが疲れる理由は①顔色を伺う、②我慢する、③引きずる、④感情移入する
- 5分でいいからダウンタイムを設けよう
- 自分の気持ちを書いてみよう
- 自分の気持ちを優先する手段を知ろう
HSPは人間関係に疲れやすい
HSPが人間関係に疲れやすいのにはいくつか理由があります。
今回は代表的な4つを紹介します。
理由1:周囲の顔色を伺い過ぎてしまうから
HSPは周囲の些細な変化に敏感です。
そもそもHSPは生物の生存戦略上、必要だった能力です。
周囲の違和感を素早く察知し、危険が迫っているかどうかを仲間に伝える役割でした。
そのため、小さな差や変化からも相手の感情を察することができるのです。
HSPは足音、声色、仕草、表情、すべてから相手の感情を読み取ろうとします。
- いつもより足音大きいけど機嫌悪いのかな
- あの声色、ちょっと怒ってる?
- 私と話してるとき表情がちょっと違った…私何かした?
四六時中このように考えています。
HSPではない他人よりも脳に入ってくる情報量がそもそも多いので、疲れて当然ですね。
理由2:相手に合わせて自分は我慢してしまうから
HSPは相手が嫌な気持ちにならないかを重視するあまり、自分を犠牲にして相手に合わせてます。
その背景には
- 意見が違うと攻撃されるのでは?
- 変だと思われるのでは?
- 仲間外れになるのでは?
という恐怖感のようなものがあるためです。
そして、意見の食い違いを回避するために相手に合わせてしまいます。
意見を言うことで相手と食い違うのであればいっそ「言わないほうが安全」ということですね。
相手を嫌な気持ちにさせたり、相手から嫌われたり、争いになるくらいなら自分が我慢する方がいいと判断します。
理由3:相手に言われたことを引きずりやすいから
HSPは他人から言われたことを長い期間引きずる傾向にあります。
他人にとっては些細なことでも、HSPはその裏の意図も想像してしまうため大きく落ち込んでしまいます。
HSP以外の人にとっては軽い冗談のつもりでも、
などと考えがちです。
- 「いじられる」ことと「悪口」の違い
- 「指摘されること」と「怒られること」の違い
これの違いがわからないHSPは多いのではないでしょうか。
(私もよく「いまのどっち?」と考えます)
しかも一度言われたことはなかなか忘れられない。
数年前に言われた冗談をいまだに思い出して傷つくという方も多いのではないでしょうか。
HSPは過去の記憶が残りやすいです。
HSPは元々、危険を察知するための能力なので、過去の教訓からリスクを回避するため嫌な記憶が定着しやすいのかもしれません。
理由4:感情移入してしまうから
- 誰かが怒られていたりすると自分が怒られているように感じる
- 誰かが恥ずかしい思いをしていると自分のことのように感じる
こういったことはないでしょうか?
HSPは共感力が高く、他人が感じていることを自分のことのように置き換えてしまうことがあります。
テレビや映画の暴力シーンが苦手だったり、格闘技などを見ていると自分が殴られているかのように感じる方もいますね。
自分一人分の感情ではなく、周囲にいる人の感情まで受け止めてしまうので、ひとの2倍3倍疲れてしまいます。
人間関係がうまくいく3つの対策
ここからは疲れやすいHSPがとるべき3つの対策をお話します。
対策1:ダウンタイム(休憩)を設ける
これが一番大事です。
HSPは他人より考えたり感じたりすることが多いため疲れやすいです。
なので、他人より休憩や睡眠が必要。
HSPの睡眠は最低9時間は必要と言われています。
睡眠だけでなく細かい休憩=ダウンタイムをよくとりましょう。
ダウンタイムは5分でもいいです。
意識的にひとりの時間を作ることが重要。
ダウンタイムを取ることで、ただ落ち着くだけでなく自分の気持ちに気づくことができます。
誰かと一緒にいて意見が言えなかったとき、それは周りの気持ちを処理することを優先して自分の気持ちにまで気が回らないからです。
そのときは自分がどうしたいかわからなくとも、あとで落ち着いて考えれば自分の意見に気付けることもあります。
- あの時は相手を優先したけど本当は私はこうしたかったんだ
- あれは悪口じゃなくて冗談だったんだな
- さっきは辛かったけど感情移入してただけで私の気持ちではなかったんだ
このように気づくだけでも楽になりますよね。
対策2:自分の気持ちを書いてみる
自分の気持ちに気付いたら吐き出してみましょう。
それには文字にしてみるのがおすすめです。
SNSで匿名でつぶやくでも、誰にも言わずにただノートに書くでもOKです。
誰かに話してもいいですが、相手を気にしがちなHSPなら文字に起こす方が本音を吐き出せるかもしれません。
- あのときああ言われて嫌だった
- 本当は断りたかった
- 実はAじゃなくてBが良かった
なんでもいいので書いてみましょう。
そして、書いたものを見返してください。
文字にして客観的に見ることで「大したことない」と思えたり、「次はこうしよう」と対策が浮かんだりするかもしれません。
対策3:時には自分の気持ちを優先する
文字に起こしたことによって
- 本当はああしたかった
- AよりBの方がよかった
このように自分の気持ちに気づけたら、次はどうするかをシミュレーションしましょう。
例えば
- あの飲み会行くって言ったけど嫌だったな
- あの相談は断ればよかったな
こんな気持ちに気づけたなら、次回はNoと言いましょう。
自分の気持ちを優先してください。
もしもNOと言いづらい場合は、半分受け入れて半分断るくらいでもいいです。
例えば
- 今日の飲み会はいけないけど今度ランチに誘って
- いまはダメだけど明日なら話聞けるよ
相手の要望を全部断るわけではないので、罪悪感は沸きづらいはずです。
まとめ
今回はHSPが人間関係が苦手になる理由とその対策についてお話しました。
仕事や学校、日常生活で疲れてしまうことも多いかもしれませんが、しっかり休息を取り対策をすることが重要です。
周囲に気を遣うこと、周囲の支えになることが喜びになるHSPも多いはずです。
自分に余裕があることが周囲のひとを助けることにもつながると思って、周囲と同じくらい自分にも気遣いましょう。