こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は「HSPの才能は大企業で生かせる」という話をします。
Yahoo! JAPANで8年働いて思ったのは
HSPのひとは大企業から評価されやすい
ということです。
でもそれは多少の無理をした場合に評価されやすいということでもあります。
大企業で働くメリットも紹介しますので、実際に大企業で働くべきか、大企業を目指すべきかの参考にしてください。
この記事のまとめ
- HSPの才能は大企業で生かせる(調整力、ルールを守る力、空気を読む力)
- 大企業で働くメリットは安定、制度、社会的信用
- 大企業でHSPの才能は生かせるけど我慢が必要
HSPが大企業に向いている3つの理由
まず、HSPの才能がなぜ大企業に向いているのか説明します。
主に3つの理由があります。
理由1:大企業では大人数の調整が必須だから
大きな理由のひとつがこれです。
フリーランスや小規模企業と違い、大企業は関係者が膨大です。
- 職種:営業、マーケティング、エンジニア、経理など
- 職位:上司や部下(同じチームでも主務と兼務がある)
ひとつのプロジェクトを進行させるだけでも関係者が多くなりがちで、プロジェクトによっては議事録を取る担当者や会議を設定する担当者までいるほどです。
関係者が多い環境で求められるスキルはこのようなものです。
求められるスキル
- 関係者の意見をきちんと集約する
- その上で落とし所(結論)を見つける
周囲の考えをきちんと把握し、多くのひとに気を遣いながら仕事を進めるというHSPの特性を生かすことができます。
理由2:大企業には細かい社内ルールがあるから
大企業には細かいルールがたくさんあります。
あらゆる申請方法や社内処理、メールの送り方、承認フローなど、全員が同じフォーマットに則って作業できるようにマニュアル化されています。
ベンチャーのように効率良い方法とか、臨機応変にというわけにはいきません。
大企業のやり方は時に非効率に見えるのですが、マニュアル化・共通化されていることによって、作業が個人に依存しないようになっています。
どういうことかというと、ある仕事の担当者が急に明日から仕事に来れなくなったとしても、会社としての業務は問題なく回るようになっているのです。
こういった環境では
決められたルールをしっかり守れる人=仕事ができる人
とみなされます。
求められるスキル
- 細かなことを正確にこなすスキル
理由3:波風を立てないことが大事だから
大企業では突飛な意見や斬新な意見は通りづらく、こういう意見ばかり言う社員は扱いづらい社員と見なされることもあります。
大企業はひとつの事案に対して何段階もの承認ステップがあります。
提案した内容はそのステップごとに数々の承認者に揉まれます。
そして、最終承認されるころには誰からも嫌われない「無難な」アイデアになってしまうのです。
つまり
- 突飛なアイデアを出しても承認はされない
- 承認されない=評価されない
ということです。
逆に評価されやすいのは社内の空気を読んだアイデアです。
ただ、無難なアイデア以外ぜったい通らないわけではありません。
突飛なアイデアが嫌われるというのは失敗したくない大企業の心理によるものです。
成功する根拠が提示できれば突飛であっても承認されます。
例えば競合他社の調査結果や市場調査の結果を綿密に分析し、事前準備を万全に整えることで失敗するリスクが低いことを提示できればよいのです。
求められるスキル
- 社内の空気を読む力
- 事前準備を万全に整える力
大企業で働くメリット
では大企業で働くメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
メリットはいろいろありますが、ここでは大きな3点を紹介します。
メリット1.安定している
大企業が倒産する可能性は中小企業や未上場企業に比べ低いです。
主な理由としては
- 資金力が潤沢
- 倒産することで社会に与える影響が大きい
という2点です。
資金力が潤沢なら多少業績が悪化してもしばらく耐えることができます。
また、大企業が倒産すると社会に対する影響が大きいです。
- 株主が持っている株式価値がなくなる
- 何千、何万の従業員が職を失う
- 子会社まで倒産したり取引先の業績悪化につながったりする
そのため大企業が倒産の危機になると、その会社の大株主であるさらに大きな企業、銀行、場合によっては政府が援助します。
そして、会社が安定しているということは社員にも安定して高い給料が支払われるということでもあります。
メリット2.制度が整っている
大企業は社員を守る制度や福利厚生も整っています。
例えば万が一病気などで働けなくなったときに備えて休職手当がある企業もあります。
また、早く業務に慣れるように教育制度も充実しています。
中小企業やベンチャー企業では「みなし残業」が当たり前ですが、大企業では残業代はしっかり(会社によっては1分単位で)出ます。
これらによって社員の働きやすさや生活が守られ、ワークワイフバランスを維持できるようになっています。
制度の例
- 休職手当
- 介護手当
- 住宅手当
- 新人研修
- 英語研修
メリット3.社会的信用がある
大企業に所属しているというだけで社会的に信用できるとみなされます。
住宅ローンや賃貸契約、自動車ローンなどにも通りやすく、これは個人事業主やベンチャー企業に比べると大きなメリットでもあります。
また、大企業で働いていれば転職時も有利です。
私も転職時に痛感しましたが、会社の名前を言うだけでなんとなく仕事内容が理解してもらえますし、そこで出した実績も評価されやすいです。
終身雇用という古くからの大企業のメリットは失われつつありますが、今後のキャリアパスの一環として大企業を経験しておくのは選択肢に入れておいてもいいでしょう。
大企業で働きたいかはよく考えて
ここまで、HSPが大企業で活躍できる理由、大企業で働くメリットを書いてきました。
しかし、大企業で働くことはHSPにとって辛いこともあるのでよく考えてください。
活躍できる理由で挙げた
- 関係者の調整
- 細かいルールをミスなくやりきる
- 波風立たないよう周囲の意見を尊重する
これはHSPが「少なからず無理をした結果」、できることです。
大企業で働くことは確かにメリットはあります。
この無理をしてまで大企業に入るべきかはよく考えましょう。
まとめ
今回はHSPの才能は大企業に向いているという話をしてきました。
感受性豊かなHSPは少なからず仕事で悩むことも多いはずです。
そんなとき、何が辛いのかをもう一度考え直してください。
辛い理由が企業の規模に起因するもので、大企業に入ることで緩和されるのであれば大企業に挑戦することも有効かもしれません。
自分の特性と大企業で働くメリットをうまく天秤にかけ、良い選択をできるよう考えていきましょう。