こんにちは。としきです。
この悩みにお答えします。
今回はHSP気質を持ちながら、生命保険の販売営業として10年間働いているぴよまるさんにお話を伺います!
私が生命保険の営業を始めて10年が経過しました。
複数社の経験がありますが、実は同じ生命保険の営業でも、会社によって顧客へのアプローチ方法はさまざまです。
いくつかの会社を経験し、どのような仕事の方法が合うのか常に考えてきました。
今回は、複数社経験したからこそ学んだ視点でHSPが保険営業に向いている点、向いていない点を解説します。
生命保険の営業は意外とHSPに向いている
向いている理由
- 人の感情に敏感だから
- 心配性だから
- 知識を掘り下げて考えて学ぶから
1つずつ紹介しますね。
1.人の感情に敏感だから
生命保険という金融商品は、基本的に「金銭的には損をして安心を買うもの」なので、自ら望んで欲しがる人はいません。
そのため、販売するためには、人の感情に触れて購買意欲を高めていく必要があります。
商談中にお客様がどのような感情なのか、何を感じているのかなどを汲み取り適切なアプローチしていくことが重要になってきます。
また、生命保険は家族への想いや責任を保険という形に変えて提供する商品です。
そのため、お客様の想いにきちんと寄り添うことが大切です。
お客様の気持ちを理解することで信頼を得て、初めてこちらの話に耳を貸していただけます。
この共感力の高さがHSPが生命保険の営業に向いている理由の1つですね。
2.心配性だから
生命保険営業は準備がとても大切です。
感情が大切な商品である一方、提示する根拠をしっかりと示すことでお客様は納得感や必要性を感じます。
そのため、お客様との商談の流れを想定しながら、いかに準備ができるのかが大切になってきます。
心配性でしっかり準備ができるというHSPの気質は生命保険の営業に向いています。
3.知識を掘り下げて考えて学ぶから
生命保険の営業を行い、より精度の高い提案をするには保険の知識だけでは足りません。
税や社会保障、不動産など幅広いお金に関わる知識の勉強が必要です。
なぜなら、生命保険はあくまで金融商品の1つであり、お客様にとっては保険が全てではないためです。
常に勉強し、制度が変われば知識アップデートをするなど研鑽しなければなりません。
HSPは興味や関心の高いものについては、納得するまで深く考え探求することが得意です。
知識を学んでいくことが必要な点もHSPに向いていると考えています。
向いていない点
- ガツガツした営業はストレスがかかる
- 周りに人がいると気にしすぎしまう
- 上司と同行すると緊張しすぎてしまう
HSPの気質ゆえにストレスになることはありますね。
1.ガツガツした営業はストレスがかかる
HSPは相手の気持ちを考えすぎてしまいます。
そのため、過度なテレアポや押しの強い営業スタイルになってしまうと、相手に迷惑をかけていないか、嫌われてしまわないかといったことで頭がいっぱいになり、過度なストレスを感じます。
営業スタイルは会社にもよりますが、こうしたスタイルの会社だと向いていないと言えます。
2.周りに人がいると気にしすぎしまう
生命保険の営業はテレアポなど、能動的なアプローチ行うことがあります。
デスクでテレアポすることもあるので、周りには同僚や上司がいます。
HSPは周りに同僚や上司などがいる環境だと、見られていないか、聞かれていないかということばかり気になってしまい委縮してしまうことがあるので、その点は向いていないと言えますね。
3.上司と同行すると緊張しすぎてしまう
新人のころなどは特に、上司が営業活動に同行することがよくあります。
HSPは上司が同行すると実力を全く出せないことが多いでしょう。
いつも話している内容であったとしても、自分の話が上司に聞かれている状況はHSPにとって好ましくありません。
上司がどのように考えているのか、チェックされているのか気になりすぎてしまい普段の振る舞いは見せられないでしょう。
具体的な対処方法
- テレアポなどは一人の空間で行う
- 電話ではなくメールなどを活用する
- なるべく自由に行動できる環境をつくる
- お客様を会社が用意してくれる環境で働く
この4点です。
1.テレアポなどは一人の空間で行う
個室に移動するか、誰も周りに人がいない状況で行うことで、周囲の目を気にすることなく電話ができます。
一人になって集中することで、本来のパフォーマンスを発揮できますよ。
2.電話ではなくメールなどを活用する
HSPは一つのことを深く考え込む特徴があるため、臨機応変さが求められる電話のやり取りはあまり向いていません。
電話のやり取りの後、会話の内容を思い出して「もっとああ言えばよかった」などと後悔してしまうこともしばしばです。
3.なるべく自由に行動できる環境をつくる
HSPは人に見られながら仕事をすすめるのが大の苦手です。
そのため、上司にいつも監視され、状況を事細かく伝えながら進める環境は適しません。
4.お客様を会社が用意してくれる環境で働く
HSPは新規開拓が大の苦手です。
そのため、お客様を自ら見つける必要がある環境は適さないでしょう。
このような環境を用意している会社は、保険代理店が多いです。
求人票にそのような旨を記載していることもありますが、特に記載がない場合は、どこまで自身で顧客開拓が必要かを入社前の面談などで直接確認することが必要です。
生命保険営業の年収
完全成果報酬の場合、完全な実力主義なので数千万や1億円以上稼ぐ方もいる世界です。
一方稼げなければ、アルバイト以下の収入となる可能性もあります。
退職率が高いと言われる所以です。
固定給がある場合、固定給と成果報酬のバランスで分かれるため、一概に言えませんが完全成果報酬に近いケースもあります。
固定給のベースが高い場合は、年収300~1,000万円前後が一般的ではないでしょうか。
保険の販売営業員になる方法
生命保険の営業職に就くには大きく分けて2つ方法があります。
1.生命保険会社の直販営業職員として働く
1つは生命保険会社の営業として働くことです。
日系、外資系、損保系などによって雰囲気も異なります。
メリット
- 安定している会社が多い
- 研修体制や就業環境が充実していることが多い
- お客様に対しての信用力が高い
デメリット
- 自社の保険商品以外は基本的に販売できない
以前は完全成果報酬が中心でしたが、現在は固定給をベースとするような雇用形態も生まれているので、希望者によって選べるようになってきています。
2.保険代理店の営業社員として働く
保険代理店とは、複数の生命保険会社の商品を販売できる会社です。
保険を販売することで保険会社から受け取る手数料を収入として運営しています。
メリット
- 複数の生命保険会社の商品を扱うことができる(1社専属の代理店もあり)
- お客様のニーズに適した提案ができる
デメリット
- 研修体制やシステムなどの環境が整っていない代理店も多い
きちんとした環境を求めるのであれば、それなりに規模の大きい保険代理店に所属することをおすすめします。
また、営業活動も、来店型ショップのようなお客様が来てくれるスタイルもあれば、自ら開拓が必要な会社があるなど多様です。
お客様を集める部分にどれだけ会社がお金をかけているかが、還元される給与の違いを生みます。
まとめ
自分の特性に合った営業活動ができる環境であれば、大きな成果を残せる可能性があります。
そのためには、環境選びが大切です。
また、生保営業はお客様と一生の付き合いができる仕事です。
お客様と向き合い深く関係を築いていける仕事は中々ありません。
こういった点も一人のお客様とじっくり向き合うことが得意なHSPに向いていますね。
興味がある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
今回のお仕事経験 提供者
ぴよまる さん
- 都内在住の33歳 男性
- HSP気質を持ちながら生命保険の販売営業として勤務
- 勤務歴は今年で10年
- 本業の知識と経験を生かし、お金に関する身近な情報やプロ目線のノウハウを発信するブログを運営中
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