こんにちは。としきです。
この悩みにお答えします。
今回はミスタードーナツで接客・販売のバイトを4年間されたripopoさんにお話を伺います!
親しみのあるお店で接客・販売のバイトを開始
元小学校教師、現在フリーのWebライターをしている25歳女です。
大学生時代は様々なバイトをやっていました。
その中で一番長く続けていたのは「ミスタードーナツ」(以下ミスドと略します)での接客・販売のバイトです。
大学1~4回生までの約4年間勤めていました。
小さい頃からよく食べていたミスド。
知っているお店のほうが始めやすいかなと思い、始めることにしました。
また大学の授業時間以外で働くので、シフトは自由のほうが調整しやすいと思い選びました。
HSPに接客・販売は不向きな点が多い
HSPに接客・販売が向いている3つの点
- 色々なお客さんと接して元気をもらえる。
- 些細な気遣いが「ありがとう」につながる。
- 直感で感じたことを生かせる場がある。
これらを以下で詳しく話します。
1.色々なお客さんと接して元気をもらえる。
接客・販売業の仕事では、やってくるお客さんは様々です。
- 家族連れ
- OL・サラリーマン
- 学生さん
- 主婦さん
色々な方がやってきて、それぞれのお客さんに合わせて接客をするので毎回刺激があって楽しいです。
小さな子どもを連れたお客さんが来られて、楽しそうにメニューを選んでいる姿を見ると自然とこちらも笑顔になります。
仕事終わりのサラリーマンの方がコーヒーを頼まれたときは、「今日も一日お疲れさまです。」と心の中で思って渡すこともありました。
様々な理由で色々な人がやってくるので、それぞれの人に来て良かったなと思ってもらえるような接客・販売を心がけていました。
そうすることで、人の役に立てた喜びがあり自分も自然と元気になっていました。
2.些細な気遣いが「ありがとう」につながる
HSPの人は様々なことを先回りして考える傾向があります。
それが接客では細かな気遣いとして人の役に立ちます。
例えば、ベビーカーを押したお母さんがお店にやってきたとします。
そのとき瞬時に色々なことを考えます。
などですね。
それをお客さんから言われずともさっと行動したとき、お客さんからは
といった声をいただけることもあります。
気がついて行動したことが「ありがとう」につながったとき、とても嬉しく感じます。
3.直感で感じたことを生かせる場がある
これはバイト先にもよるのかもしれませんが、ミスドでは月1回ミーティングが開かれます。
そのミーティングでは今後の方針について話し合ったり企画を考えたり改善点をあげたりします。
普段から細かなことに気がつくHSPの人は、こんなことをしたらお客さんが喜んでくれるだろうなということも思いつきます。
思いついた内容をミーティングで伝えると、お店で取り入れてくれることもあります。
私も実際に
小さいお子さまを連れたお客様のトレーには、お手拭きを少し多めにのせておくのはどうか。
という提案を採用してもらったことがあります。
HSPの繊細で鋭い感性が反映できる場が設けられているのは嬉しいですね。
HSPに接客・販売が向いていない3つの点
- スピードと正確さを同時に求められる。
- 理不尽なことでクレームがきて落ち込む。
- 人にお願いするのを申し訳なく感じてしまう。
こちらも以下で詳しくお話します。
1.スピードと正確さを同時に求められる
接客・販売業では、混雑する時間帯があります。
ミスドでも、混雑してお店の中がいっぱい!ということも多々ありました。
お客さんの長蛇の列ができたときは待たせるわけにはいかないので、接客にもスピードが求められます。
そんなときも落ち着いて出来たらいいのですが、
「次のお客さんも待っているから急がなきゃ。飲み物入れて、ドーナツを袋につめて…」
と頭の中はよくパニックになりました。
お客さんを待たせているプレッシャーを感じて、普段できていることでもミスしてしまうことがありました。
そのミスがまた焦りとなり、悪循環が生まれることもあります。
HSPの人にとって、とにかくスピードを求められプレッシャーがかかる仕事はパニックになってしまうこともありますよね。
2.理不尽なことでクレームがきて落ち込む
接客・販売業をしていると理不尽なことでクレームがくることがあります。
自分が良かれと思って行動したことが「迷惑だ!」なんて言われてしまうことも。
HSPの人は特に自分が悪くない場合でも、怒られると引きずってしまうこともありますよね。
何か悪いことをしてしまったかも。私のせいで迷惑をかけちゃったな。
と落ち込んで帰ることもありました。
3.人にお願いするのを申し訳なく感じてしまう
接客・販売業では同じ時間帯に働く人との連携が必要になります。
そのような時に、相手を気遣うばかり自分がどう動いていいのか分からなくなるときがあります。
ミスドの場合では、大きな店舗だと同時に4人で働くことがありました
そのようなときは、大まかに役割分担することがあります。
- レジ打ち(注文を聞く、お会計する)
- フォロー①(ドーナツを袋に入れたり、お皿に移したり、飲み物を準備したりする)
- フォロー②(裏で麺類やかき氷など時間のかかるものを作る人)
- その他(ドーナツの補充、トレーをふく)
慣れてないうちはレジ打ちに入ることが多いのですが、ドリンクの注文が入ったときや時間のかかるものの注文が入ったときはフォローの人に手伝ってもらいます。
しかしフォローの人が忙しくしているときなどは、自分で作業しなければならないときもあります。
その境目が難しいです。
フォローの人が忙しそうにしているけれど、自分で作業をすると時間がかかってしまうから頼みたいな…でも迷惑かな…
と頼んでいいのか自分でやるべきかを悩んでしまいます。
そういった点で気を遣い疲れてしまうこともありました。
実践していた対処法 3選
- 行動はてきぱきと。でも話し方をゆっくりして心を落ち着かせる。
- 落ち込むことがあったときは信頼できる人に話してみる。
- 働きやすい人たちがいる時間帯にシフトをチェンジ。
これらを順番にお話していきます。
1.行動はてきぱきと。でも話し方をゆっくりして心を落ち着かせる。
お客さんの長蛇の列ができると心が落ち着かなくなります。
そんなときに一つ実践していたのが意識的にゆっくり話すことです。
どうしても慌てていると、話し方も早口になってしまいます。
話し方が早口になると、さらに焦ってしまいます。
それに、お客さんにも一緒に働いている人にも急いでいる感じや慌てている感じが伝わってしまうんです。
なので、
- 自分が慌て始めたなと思ったら意識的にゆっくりお客さんと話してみる。
- 働く人に何か伝えるときもゆっくり伝えてみる。
それだけで自然と心が落ち着いてきます。
混雑しているので行動はてきぱきと。
でも、意識的にゆっくり話して心を落ち着かせることは大事です。
2.落ち込むことがあったときは信頼できる人に話してみる
お客さんを怒らせてしまったなぁ、うっかりミスが続いて迷惑をかけてしまったかも…
などで落ち込んでしまったときは、信頼できる人に話してみるのがオススメです。
私の場合、バイトとは全くの関係のない仲の良い友だちや母親などに話していました。
一人で抱え込むと負のループに入っていったので、そういったときに信頼できる人に話してみると
と共感してもらえたり、親身になって「それは大変だったね。」と言ってもらえたりします。
聞いてもらうだけで、
と気持ちが楽になることが多かったです。
3.働きやすい人たちがいる時間帯にシフトをチェンジ
最初ミスドで働き始めたときは、夕方から働いていました。
その時間帯は学生や男の社員の方が多く、人見知りもあって気を遣ってしまうことが多かったです。
そこで早起きが得意だったので、思い切って優しい主婦さんや仲の良い女の先輩や後輩がいる午前中にシフトをチェンジしました。
すると、だいぶ頼み事や質問をしやすくなりました。
気を遣うことも少し減り、働くのがだいぶ楽しくなりました。
なかなか固定シフトだと働く人を変えるのは難しいですが、シフトが自由の場合は時間帯を変えてみるのも一つの手かもしれません。
まとめ
HSPの人にとって接客・販売業は、お客さんと関わったり同じ職場の人と関わったりすることが多いので、人間関係面で疲れてしまうことが多いと思います。
また混雑するお店では、スピードや効率も求められるので負担に思う部分が多いかもしれません。
ですが、HSPであるからこそ細かなことに気がつきお客さんの役に立てる部分もあります。
働いている場所で自分が少しでも楽に働けるように工夫していくことが大事ですね。
それでも仕事が合わないなと思うときは、一つのバイトに縛られず違うバイトに変えてみるのも一つかもしれません。
どんな仕事・バイトであっても自分を大事にし、楽しく働いてほしいなと思います!
HSPに接客・販売は不向きかも
- お客さんと丁寧に向き合えるという点では向いている
- 効率やスピードを求められる場面が多く不向き
HSPに接客・販売が向いている3つの点
- 色々なお客さんと接して元気をもらえる。
- 些細な気遣いが「ありがとう」につながる。
- 直感で感じたことを生かせる場がある。
HSPに接客・販売が向いていない3つの点
- スピードと正確さを同時に求められる。
- 理不尽なことでクレームがきて落ち込む。
- 人にお願いするのを申し訳なく感じてしまう。
今回のお仕事経験 提供者
ripopo さん
- フリーライター
- 大学の4年間はミスタードーナツのバイトを経験
- 大学卒業後、大阪で3年間小学校の教員に
- 2021年の春に退職し、フリーライターに転向
- 趣味はキャンプ
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