「自分はHSPだけど、他のHSPの人と比べて考え方が偏っている気がする」
「実はHSPじゃなくて、単純に心が弱いだけなのでは…」
そんなふうに悩んだことはありませんか?
同じHSPの人と比べて「自分はどこか違うかも」と思う点があるなら、そこには家庭環境が関係しているかもしれません。
この記事では、HSPと家庭環境の関係についてご紹介します。
あなたの”生きづらさの原因”がきっと見つかる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
劣悪な家庭環境で育つとHSPの気質がより強くなる
HSPの人は、繊細な気質の持ち主ゆえに周囲の影響を受けやすくなります。
そんなHSPにとって、劣悪な家庭環境はマイナス要因になり得ます。
例えばこんな家庭の場合です。
- 家庭内に毎日暴言を吐く不機嫌な母親
- 感情任せに暴れて家具を壊す父親
このような安心できない環境に身を置かれていると、子どもは「どうすれば親に怒られないか」ということばかりを考えるようになります。
結果的に人の顔色ばかりを伺うようになり、”他人の感情に敏感”というHSPの気質がより強くなってしまうのです。
劣悪な家庭環境で育ったHSPにありがちな「考え方の癖」
HSPの気質が強くなってしまうほか、生きづらさの原因になるさまざまな考え方の癖がついてしまうこともあります。
具体的にどんな癖がつきやすいのか見ていきましょう。
失敗を全て「自分のせいだ」と思ってしまう
親や家族に
と責められながら育ったHSPは、失敗を全て自分のせいにしやすくなります。
恋人を怒らせてしまったり、仕事でミスをしたときなどに、
と、自分を責めてしまっていませんか?
上記の例で言えば、恋人が怒ったのは単に機嫌が悪かっただけかもしれないし、仕事のミスには上司の連絡漏れが関係していたかもしれません。
それでも「自分が悪い」と思い込んでしまうのは、幼い頃から「お前は悪い子だ」と刷り込まれて育ったからなのです。
そのように、自分のせいではないことまで責任を負ってしまうために、意地悪な上司に都合よく扱われたり、同僚にミスをなすりつけられたりすることもあります。
120%で努力する癖がついていて疲れやすい
親・家族という、一番の味方である相手に自分の存在を認めてもらえない寂しさや悲しさは相当なものです。
本来であれば人は、幼少期に親や家族の愛を十分に受けながら育ち、
- 嫌なことが起きても自分を守ってくれる人がいる
- 自分は自分でいいんだ
という自信をつけていくもの。
十分な愛情を与えてもらえずに育ったHSPは、大人になっても心細さを抱えやすく、自分に自信が持てません。
そのため、何事にも全力以上の力で取り組み、周囲に認めてもらおうとするのです。
- 「頑張り過ぎだよ」と言われるけど、自分ではまだまだ努力が足りない気がする
- キャパ以上の業務を振られても、頼られるのが嬉しくて無理をしてしまう
- 周囲からよく「完璧主義だね」と言われる
上記の点に思い当たる節があるなら、もしかしたらあなたも、無意識に心細さを感じているのかもしれません。
嫌な人との縁を切れない
自分にとって不利益な人や、「嫌だな」と感じる人との縁を切れないことも多いです。
これは、劣悪な家庭環境で育った影響で他者に対する自己犠牲の精神が強くなっていることが原因です。
- せっかく頼ってきてくれたのに、蔑ろにすることなんてできない
- この人には私しかいないんだ。私が助けてあげなきゃ。
そんな気持ちから、嫌な相手との関係をズルズルと続けてしまいがちになります。
意地悪な友達に利用されたり、暴力を振るう恋人から離れられなくなったりと、自分自身が傷つく結果になることも。
劣悪な家庭環境で育ったHSPが苦しさから開放される方法
これまでにご紹介したような「考え方の癖」を持つHSPが、生きづらさから開放される方法はたったの1つ。
「自分の気持ちを大切にすること」です。
他人の顔色や言葉に振り回されそうになったときは、
- 嫌な人や物事から物理的に距離を置く
- 思い切って相手との縁を切る
- 散歩に出たり読書をしたりして、必要以上に考えるのをやめる
などをして、なるべく影響されないように注意しましょう。
また、あなたがまだ実家に住んでいるのであれば、家を出ることも選択肢の一つに加えてもいいかもしれません。
実家にいるとどうしても、親や家族の影響を受けずにはいられません。
人によっては家族から離れることで、心が楽になり自分らしい生き方ができるようになる方もいます。
- 収入があって、ひとり暮らしができる状態である
- 付き合っている恋人と同棲できるかもしれない
という人は、実家から離れることを検討してみてください。
自分の気持ちに素直に生きよう。
今回はHSPと家庭環境の関係についてご紹介しました。
劣悪な家庭環境で育つと、HSPはよりさまざまな生きづらさを抱えることになります。
可能であれば原因となる家庭環境との物理的な距離を保ちながら、自分の気持ちに素直に生きていきましょう。
それは決してわがままではありません。
あなたがあなたらしく生きるために、必要なことなのです。