こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は「HSPが仕事に疲れやすい理由と対策」について話をします。
毎日こんなに仕事で疲れるのはなぜ?私だけ?
と思っているHSPの方も多いのではないでしょうか。
では書いていきます。
この記事のまとめ
- 相手を気にして連絡しづらかったら「返事は急がない」と添えてメール
- 苦手な人とは直接対話せず、その周りの人を経由
- 仕事は完璧じゃなくてOK、時間が来たら終わり
- 嫌な相談を断るには第3の選択肢を提示する
HSPが仕事に疲れる理由
HSPはなぜ仕事に疲れてしまいやすいのでしょうか。
今回は代表的な4つの理由と、それぞれの対策について紹介します。
理由1:同僚の顔色を気にしてしまうから
HSPは同僚や上司、部下の顔色を気にしがちです。
- さっきの依頼について何て思ってるかな
- 怒ってないかな
- 今この相談してもいいかな
些細な情報から相手の心理を読み取ることに長けているので、仕事中もいろいろなことが気になってしまいます。
- あの人のキーボードの音がいつもより大きく感じる
- 打ち合わせのときこっちをあまり見てくれなかった
- メールの文章がいつもより短い気がする
そして一度疑い始めると心配になり頭から離れません。
なんとか真意を確かめようと話しかけたり、逆に話しかけられない自分に失望したり。
他の人なら気にしないようなことであっても気になってしまい、私に怒ってる?などと考え続けて時間をとられます。
その分、本来やらなければならない業務に充てる時間が足りなくなり、残業することさえあります。
対策
まとめ
- 「返事は急がない」と添えてメールする
- 「相手の顔色は気にしない」は無理なので諦める
対策と言っても「気にしない」なんて無理です。
HSPは病気やくせではなく生まれ持った気質だからです。
「相手の機嫌が悪くても自分のせいとは限らない」と言い聞かせるくらいはできるかもしれませんが、完全に気にしないのは無理ですよね。
だとしたら、本当に避けなければならないのは、
- いつまでも気にしすぎてしまうこと
- 気にしすぎて何もできなくなること
です。
気にしすぎて仕事が手につかなくなると、仕事が終わらない自分に対してさらに落ち込むことでしょう。
どんなに相手の顔色が気になっても、話しかけないといけないときがあります。
話しかける必要はなくただ相手の顔色が気になるだけであったも、本当に自分に対して機嫌が悪いのか判断するためには情報が必要です。
なので、結局相手にコンタクトをとらないといけないのです。
そういうときは、
ご都合よいときにお返事ください。要件は○○○です。
このようにメールを送りましょう。
普通に連絡しても
- メールに返事がなかったら?
- 返事があっても少し遅かったら?
- 返事がそっけなかったら?
このように不安になるに違いありません。
なので、「返事を急がない」と添えましょう。
これにはいくつかメリットがあります。
メリット
- 仮に返事がこなくても「相手の都合が悪いだけだ」と割り切れる
- 仮に本当に相手が怒っていても、クールダウンしてから連絡をもらえる
- 返事次第で怒っているか判断できるかもしれない
理由2:嫌いな人にもつい合わせてしまうから
HSPは仮に職場に嫌いな人、苦手な人がいても、「嫌いだけど仕事で関わるからいい顔しよう」と考えます。
このように考えるのはHSPに限ったことではありませんが、HSPはこれ以上嫌われまいと必要以上に下手(したて)に出てしまう傾向にあります。
そして嫌いな人に主張ができなくなり、必要以上に遠慮してしまいます。
そうすると、さらに相手はこちらに遠慮がなくなってきます。
「この人には何を言っても大丈夫」と思われてしまうのです。
対策
まとめ
- 嫌いな人の周囲の人を味方にする
- 嫌いな人と無理にうまくやることは諦める
まず、無理に嫌いな人とうまくやる必要はありません。
無理しなくてもうまく仕事を進める方法があります。
それが
嫌いな人の周りの人を味方にする
ということです。
例えば嫌いなひとの上司や嫌いな人と同じ部署の人などです。
そのなかで自分が一番話しかけやすい人を味方につけられないか考えましょう。
これができればもし嫌いな人に仕事の依頼や相談をするときは
- 味方の人を経由して伝えてもらう
- 打ち合わせに同席してもらってフォローしてもらう
ということができます。
打ち合わせに同席してもらうときは可能なら事前に味方の人に内容を伝えておいてフォローをお願いしておきましょう。
こうすることで他にもいいことがあります。
依頼は味方を経由するので嫌いなひとと話す機会が結果的に減ります。
そして、味方の人とこちら仲が良いことを知ってくれれば嫌いな人もこちらに大きな態度を取れなくなるのです。
理由3:完璧主義だから
HSPの中には、
- 一度気になるととことん突き詰める
- 細かい点が気になってしまう
という人が多いです。
結果的に完璧主義者が多くなります。
完璧主義は仕事の品質が高いので基本的にはいいことです。
ただ、必要以上にこだわってしまい仕事の時間が長くなるため、疲労がたまりがちです。
対策
まとめ
- 完成か未完成かではなく、時間で区切る
- テンプレートを作っておく
- 完璧主義にならなくていいタスクを決める
まず、タスクが完了していようが未完成だろうが、時間がきたら終わりにしましょう。
時間に制限を設けない限り100点になるまで永遠にこだわってしまうからです。
また、仕事というのはある程度定形化してくるものです。
資料の体裁やテンプレートなどを用意しておくと余計な時間を省略できます。
そして、すべての仕事を完璧にこなす必要はない、ということを心に留めておきましょう
完璧でなくていいタスクというのは実は数多くあるものです。
理由4:やりたくなくてもつい頑張ってしまうから
HSPは断ることが苦手です。
やりたくないことや、自分自身が疲れているときでも断らないことがあります。
- 相手の気分を害してしまうかもしれない
- この場の空気を悪くしてしまう
- それなら私がやった方がましだ
と考えるためです。
周囲の人から見れば、いつでも助けてくれる頼れる人である一方、都合の良い人と見られてしまう可能性もあります。
対策
まとめ
- 第3の選択肢を提示する
相手の依頼や相談を100%断るのは気が引けます。
そういうときは一部だけ聞き入れるような言い方で断るようにしましょう。
例えば、急に仕事をお願いされた場合を例にします。
こんなとき、仮にこのような状況だったとしたらどうでしょうか。
こんなときでもHSPさんは「はい」と承諾しがちですが、「はい」でも「いいえ」でもない第3の選択肢を提示してみてください。
例えばこのようなイメージです。
- Aさんに手伝ってもらえれば今日中に可能です
- B社向けの資料を作らないといけないので明日の午前まででよければできます
- もしくはB社向けの資料が明日でよければ今日中に可能です
0か100か、白か黒かで考えずに第3の選択肢を提示することができれば、必要以上に無理することも減るはずです。
まとめ
今回はHSPが仕事に疲れやすい理由と対策について話してきました。
HSPはつい頑張りすぎてしまいます。
周囲への気遣いや自分に課すハードルの高さによるものですし、努力できることは基本的には素晴らしいことです。
でも、時には無理せず自分を労ることも重要です。
適宜気を抜きながらの方が結果的に良い仕事ができるはずです。
今回の記事で紹介した項目に当てはまるものがあった方はぜひ対策を参考にしてください。