こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は「HSPと人間関係について」の話です。
仕事、家族、友人など、様々な人間関係で悩むこともあると思います。
この記事ではそれらの人間関係で悩んだ時の対策を紹介します。
この記事でわかること
- 仕事の人間関係で悩まないための対策
- 家族との関係で悩まないための対策
- 友人との関係で悩まないための対策
基礎編:HSPが人間関係で悩む4つの理由と3つの対策
まず基礎編として、HSPが人間関係で悩む主な理由4つと対策3つを紹介します。
これはすべての人間関係で共通して当てはまるのでまずはここを押さえましょう。
人間関係で悩む4つの理由
HSPが人間関係で悩む大きな理由は以下の4つです。
- 周囲の顔色を伺い過ぎてしまうから
- 相手に合わせて自分は我慢してしまうから
- 相手に言われたことを引きずりやすいから
- 感情移入してしまうから
HSPは顔色や声などの小さな変化からも相手の感情を読み取ることができます。
その分、人より受け取る情報量が多いため疲れやすい傾向にあります。
また、争いを避けたり嫌われることを避けるため相手に合わせがちで、我慢することが多くつい無理をしてしまいます。
本当は疲れているのに相手に求められると断れないので、必要以上の疲労を抱え込んでしまいます。
HSPは共感力が高いことも特徴のひとつです。
他人の言葉に敏感な人が多く、他人に言われたことを何年も引きつづってしまったり、他人が怒られていると感情移入してしまったりと、感情の起伏が大きいことも疲れてしまう要因になっています。
人間関係で悩んだときの3つの対策
そして、主な対策はこちらの3つです。
- ダウンタイム(休憩)を設ける
- 自分の気持ちを書いてみる
- 時には自分の気持ちを優先する
まず、人より疲れやすいため休憩はこまめにとりましょう。
休憩することで、気付けなかった自分の本心がわかったり、感情を整理することができます。
そして、整理した感情はSNSやノートに書くことで吐き出しましょう。
きれいな文章でなくていいので、自分の外に感情を放出することが大切です。
いつも自分を犠牲にしていたら身が持ちません。
時には自分を優先して、労ることも必要です。
以下の記事で自分を優先する方法や、詳しい対処法をまとめているのでご覧ください。
ではケース別にもっと細かく対策を見ていきましょう。
応用編1:仕事の人間関係への対策
応用編の1つ目は仕事での人間関係です。
HSPが仕事で疲れやすい理由はいろいろあります。
仕事で疲れやすい理由
- 同僚の顔色を気にしてしまうから
- 嫌いな同僚にもつい合わせてしまうから
- 完璧主義だから
- やりたくなくても断らずに頑張ってしまうから
まず、代表的な1点を紹介します。
同僚の顔色を気にしてしまうから
顔色が気になるのはある意味仕方ないことなので、顔色が気になって行動できなくなることを避けることに集中しましょう。
お願いや相談をしなければいけないのに、
- どう話しかけようか
- いまメールして大丈夫か
などと迷ってしまい、結果的に連絡できないというのは最悪です。
この場合の対策はこちらです。
「返事は急がない」と添えてメールする
心配を振り切っていつもどおりメールしてもいいのですが、返信が返ってこなかったり、返事が遅かったりするとまた不安になります。
「ご都合良い時に連絡ください」
として、返事がない前提・遅い前提で連絡すると気持ちが楽になります。
残りの3つへの対策はこちらの記事でまとめました。
仕事で疲れやすい理由
- 嫌いな同僚にもつい合わせてしまうから
- 完璧主義だから
- やりたくなくても断らずに頑張ってしまうから
応用編2:家族との関係への対策
一緒に過ごす時間が長い家族にはHSPであることをきちんと伝え、一緒に対策してもらうことが重要です。
そして、家庭生活を快適にするためにも、家族との会話では以下のことに注意しましょう。
些細なことでも感じたことは伝えてもらう
HSPは常に相手が何を考えているのかを気にしています。
また、変化にも敏感なので表情や足音、声色など、あらゆることから相手の感情を読み取ろうとしてしまいます。
何かを考えているのであれば、言ってもらえないといろいろ考えて不安になってしまいます。
思ったことはどんなに小さなことでも伝えてもらうようにしましょう。
高圧的な態度は抑えてもらう
意識して避けてもらうのと同時に、高圧的にならないようにお互い工夫しましょう。
口論の際や、感情が昂っているときはどうしても口調が高圧的になりやすいです。
そういった場合は一度口論をやめてクールダウンの時間を設けるルールにしましょう。
お互い落ち着いた後に、落ち着いた口調で話すことが望ましいです。
言いたいことを言うまで待ってもらう
HSPは一方的にまくしたてられることが苦手です。
相手の言っていることを単語のひとつひとつの意味まで考えて処理するためです。
そのため、言われたことについて考えているうちに別のことを言われると考えがまとまらず、意見を言いづらくなってしまいます。
一方的に話すのではなくお互い交互に発言するようにし、こちらが言いたいことを言うまで待ってもらうようにすると会話がしやすいと伝えましょう。
こちらの記事ではもっと詳しく、会話・音・匂いについてまとめています。
応用編3:友人との関係への対策
基本の対策は上記でも紹介したこちらです。
- 対策1:ダウンタイム(休憩)を設ける
- 対策2:自分の気持ちを書いてみる
- 対策3:時には自分の気持ちを優先する
それに加え、友人との関係では以下のことも気をつけるとよいでしょう。
- 友人に依存しない
- 会う時間や頻度を制限する
- 求めすぎない
1.友人に依存しない
頼れる人を見つけると、普段頼ることをしない分その相手に頼りがちになってしまうHSPは多いです。
HSPは普段から自分の悩みなどを相談しない人が多いので、相談相手が少なくなる傾向にあります。
ただし、頼れる友人ができたからといって頼りすぎはNGです。
- 友人の意見をもとに決断してしまう
- 辛くなったらすぐ友人に頼ってしまう
このような状況は避けましょう。
「自分で決める」ということは自己肯定感を保つうえでも必要です。
また、友人には友人の生活があるので、頼りきりだと友人の負担になってしまいます。
2.会う時間や頻度を制限する
いくら仲の良い友人とはいえ、長時間一緒にいることはHSPにとって負担です。
仲が良いというだけであって、相手の言動を深く考察したり、相手の仕草から感情を読み取るというくせが変わるわけではありません。
考えるきっかけが人より多い分疲れるのは、友人相手だろうと他の人相手だろうと変わらないので、会う時間や会う頻度は適度にセーブしましょう。
こちらが疲れてしまうと、友人にも気を遣わせることになります。
3.求めすぎない
仲の良い友人に自分がHSPであることを告白することは、今後の援助を受けやすいという意味でもいいことです。
ただし、HSPの辛さを押し付けたり、理解されることを当然と思ったりするのはやめましょう。
友人は人口の80%にあたる「非HSP」である可能性を考慮しましょう。
HSPの辛さを頭で知ったとしても、完全に理解することは難しいのです。
と相手を責めたり、理解することを義務のように感じさせることは避けましょう。
応用編4:異性の方が仲良くなりやすい?
HSPは異性との方が仲良くなりやすい人が多いです。
これも理由はいろいろありますね。
例えばこういった理由です。
- 違って当たり前と思えるから
- 同性ノリについていかなくていいから
- 異性同士だと相手も遠慮してくれるから
- 優劣をつけないで済むから
- 異性と仲良くしてると同性から嫌煙されるから
違って当たり前と思えるから
これが本質かなと思っています。
HSPは周囲と意見が合わないことを嫌います。
なので、自分のなかで周囲と違うところを見つけると
- なんで違うんだろう
- 自分がおかしいのかな
と心配になるのです。
ただ、異性であれば違うことはあたり前。
自分を責めずに済むので異性だと安心できるのだと思います。
同性ノリについていかなくていいから
特に学生時代や若い頃には顕著ですが、同性特有のノリというものがありますね。
こういたったノリについていくにはテンションを上げて、自分の気持ちを表現して、周囲を気にせず盛り上がることが重要です。
しかし、自分の気持ちを抑圧しがちで周囲からの見え方を気にするHSPにはこれが難しい。
なので、同性ノリが必要ない異性だと気が楽なのです。
ここで紹介した以外の異性と仲良くなりやすい理由や、同性とどう仲良くしていけばよいかはこちらの記事で紹介しています。
応用編5:恋人との関係への対策
HSPは自己評価が低い傾向にあります。
そのため、恋人の気持ちを疑ってしまったり、精神的な疲労を溜め込んだりしてしまいます。
恋人との関係を良好に保つには以下の対策が有効です。
- 尽くしすぎない
- 相手からの愛情表現を増やしてもらう
- 自分に自信を持つ
尽くしすぎない
HSPは相手に喜んでもらおうとつい尽くしすぎてしまう傾向にあります。
恋人を喜ばせることはいいことですが、尽くした結果、相手が安心しすぎてしまうことがあります。
そうするとこのような弊害が発生します。
- 尽くしても相手からの愛情を感じられない
- 相手よりも自分の感情の方が大きくなる
尽くすことは悪くありませんが、自分では少し物足りないくらいで留めておくとよいでしょう。
相手からの愛情表現を増やしてもらう
尽くしすぎてしまったり、相手の感情を気にしすぎてしまうのは相手に嫌われないようにするための反動です。
相手は自分のことが好きだと思えるかが重要です。
そのためには相手からの愛情表現を増やしてもらいましょう。
可能なら自分がHSPだと打ち明けて、愛情表現が多いと安心できることを伝えられるとよいでしょう。
自分に自信を持つ
自分に自信があれば不安になることもありません。
しかしこれは短期的には実現できません。
- 容姿やセンス
- 仕事や勉強
- 精神面
いずれも長期的な目線で自分磨きを心がけましょう。
また、こういったことだけでなく、「恋人のことは誰よりも理解している」と思えることも自信になります。
相手の心情を理解することはHSPは得意です。
こういったことを含めて、長期的なスパンで自分の魅力を増していくことが重要です。
まとめ
今回はHSPが人間関係で悩む理由と対策についての記事でした。
HSPは日々の暮らしで色々と気を使い、悩み、疲れてしまいます。
仕事、家族、友人、恋人をケース別に紹介しましたが、自分の特性と対策を学ぶことで人間関係がぐっと楽になります。
この記事を参考に、自分なりの対策を作り上げていきましょう。