こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は私がYahoo! JAPANでWebマーケティングをしてきた経験をもとに、「HSPにWebマーケティングが向いている理由」をお話します。
この記事でわかること
- HSPにWebマーケティングが向いている理由
- Webマーケティングの仕事の概要
- Webマーケターの給料事情
- Webマーケターになる方法
HSPはWebマーケティングも適職な理由4選
HSPにWebマーケティングが向いている理由は以下の4点です。
- 正確な計算が必要な仕事だから
- 緻密な事前準備が必要な仕事だから
- 感情が数値で判断できる仕事だから
- フリーランスになり1人で働くこともできるから
まずこれらを説明します。
1.正確な計算が必要な仕事だから
Webマーケティングには計測しなくてはいけない数値が非常に多くあります。
マーケターはそれらの数値を詳細に計算して目標値や予測値を導き出します。
1つの数値に誤差が生じると全体の数値に影響が出るため、緻密な計算が求められます。
インターネットが登場する以前のマーケティングは「実施して終わり」というスタイルがほとんどでした。
ところが、インターネットにより様々な数値が取得可能になったため、
- 実施前の事前準備がどれだけ正確かつ完璧にできるか
- 実施後の結果をどう緻密に分析するか
- 分析結果をどう論理的に解釈するか
- どう次回につなげるか
これらのスキルが非常に重要になりました。
- 正確な作業が得意
- 論理的
- 完璧主義
というHSPの気質が生きる仕事です。
2.緻密な事前準備が必要な仕事だから
正確な計算を実施するためには数多くの根拠が必要です。
- 過去の実績
- 競合他社の事例
- 海外の先行事例
- 他業界の類似例
- 自社独自の事情
これらはほんの一例ですが、マーケターはあらゆるデータや資料を元に計算を行います。
突き詰めれば突き詰めるほど数値の正確さ、施策の成功確率が向上していきます。
完璧主義のHSPは徹底して事前準備をすることができるでしょう。
完璧主義は疲労を溜め込む要因にもなるので、下記の対策も参考にしてください。
3.感情が数値で判断できる仕事だから
HSPは人の顔色や声色、足音など様々な要素から感情を読み取ることができます。
これはHSPの長所でもあるのですが、人間関係に疲れてしまう原因にもなります。
しかし、Webマーケティングの世界では、お客さんが喜んでいるかどうかは数字が全て証明します。
- 数字が良かった(上った)≒お客さんは喜んだ
- 数字が悪かった(下がった)≒お客さんはば満足しなかった
10人のお客さんがWebページに来て10人全員が商品を購入したら、Webマーケティングの世界では「お客さんは間違いなく満足している」と判断されます。
日常生活のように表情、声色、足音など不明確なものではなく、数字を信じて仕事をすればよいので余計な感情に振り回されずに済みます。
4.フリーランスになり1人で働くこともできるから
Webマーケターとしてフリーランスで独立することも可能です。
HSPの中には周囲の人の感情を読みすぎたり、気を遣いすぎたりして疲れてしまう方も多いですよね。
Webマーケターで独立することができれば、会社員よりも精神的な負荷を減らすことができます。
もちろん、お客さんや取引先とコミュニケーションをとることはありますが社内の人間関係がなくなるだけで楽ですよね。
Webマーケターになる方法は後ほど紹介します。
Webマーケティングとは何か
ここで改めてWebマーケティングとは何かを紹介します。
- 目的
- 業務内容
※「業務内容」では代表的な業務をいくつか紹介しますが、Webマーケティングは範囲が非常に広いので、全てを網羅しているわけではないことはご了承ください。
1.Webマーケティングの目的
扱う商材や範囲によって様々ですが、よくある目的は次の2通りです。
- Webを使ってCV(コンバージョン=成約・購入など)をさせる
- Webを使ってブランドや商品を認知させる
です。
厳密に言うと他にも「客単価を上げる」とか「好感度を上げる」などもあるのですが、話を単純化するためにココでは割愛します。
1のCV(成約や目的達成)の例はこのようなものです。
- Webから商品を購入してもらう
- Webからサービスを契約してもらう
- Webで見込み顧客を作り、営業担当に引き渡す
「Webを使って何かの目的を達成する活動」という点は共通しています。
2の「認知させる」というのは、計測方法が様々なのですがPV(見られた回数)で測ったり、施策前後でアンケートをとったりして計測することがあります。
2.Webマーケティングの業務内容
Webマーケティングの範囲は非常に広いのですが、扱う領域としては例えば以下のようなものがあります。
- 広告運用
- SEO
- SNS
- コンテンツマーケティング
これらは一例でしかなく、業務内容は業界や会社、サービスによって多岐に渡ります。
ただ、どの領域も
- 目的達成のための数値分析
- 数値分析結果に基づいた施策の検討と実施
という工程は必ず必要です。
日々数字を分析し、細かな改善を繰り返す点はHSPに向いています。
1つずつ簡単に見ていきましょう。
広告運用
Web上に広告を掲載して、お客様に商品を購入してもらうように分析や改善を繰り返します。
Googleで検索をすると検索結果の上部などに広告が表示されますよね。
例えばああいったものを扱います。
代表的なタスク
- 数値を分析する
- 広告文章を修正する
- 広告クリエイティブ(画像や動画など)を修正する
- 広告を配信するターゲットを変更する
Google広告も検索した人に応じて広告内容が変わっています。
これらを細かくチューニングすることが広告運用の重要なタスクです。
SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で検索エンジン最適化といいます。
Googleやヤフーの検索結果の上位に表示させるようにする施策のことです。
代表的なタスク
- 検索順位などやアクセス数の数値を分析する
- 作成するページや記事の内容を決める
- 過去のページや記事を分析結果に基づき修正する
- 他のWebサイトから自社サイトへリンクしてもらうよう交渉する
多くのお客さんは検索結果からWebサイトに訪れるので、SEOはどの企業にとっても重要な施策です。
SNS
Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTubeなどのSNSを通して企業やサービスのブランディングをしたり、Webサイトへのアクセスを増やしたりします。
代表的なタスク
- フォロワー数、いいね数などの数値を分析する
- 分析結果をもとに投稿内容を検討する
- SNSと連動した企画などを検討する
最近では検索結果と並ぶほど影響力を持っているのがSNSです。
ここ数年で急拡大したからこそ、SNSに精通したマーケターはまだ少ないのでこれからマーケターとして挑戦するならチャンスが大きい領域です。
コンテンツマーケティング
ユーザーやお客様にどのようなサービスが求められているかを分析して創り出し、そのサービスに適した方法でお客様に届けます。
ここでいうサービスとは
- 商品そのもの
- アプリ
- 商品やアプリのいち機能
- ページや記事
など、お客様の手に渡るすべてを指します。
これまで紹介してきた
- 広告運用
- SEO
- SNS
などはどれも「商品を届ける手段」でしたが、コンテンツマーケティングは商品そのものも扱うことが特徴です。
なお、企業が自社商品に関するブログを大量生産してSEO対策で集客する手法をコンテンツマーケティングだと言う方がいますが、それはあくまで1つの手法のすぎません。
このようにコンテンツマーケティングは概念が広すぎるので抽象的になりますが、共通するタスクはこのようなものです。
代表的なタスク
- 数値の分析
- 集客手段の検討・実施
- 既存サービスの改善
- 新サービスの開発
Webマーケターの年収
dodaによるとWebマーケターの平均年収は541万円だそうです。
国税庁が調査したサラリーマン全体の平均年収が441万円なので、Webマーケターの年収は全サラリーマンの平均より100万円ほど高いことになります。
Webマーケターの年収は役職によって大きく変わりますが、大体の年収は以下のイメージです。
- 一般社員:400万〜600万
- リーダー:500万〜800万
- 部長:700万〜1200万
- 本部長以上:1000万〜
- フリーランス:0〜上限なし
これは私がヤフーで働いていた際の年収や転職エージェント経由の情報、知り合いのWebマーケターから知った数字を踏まえた参考値です。
企業によって違いがありますが、大きくは外れていないと思います。
WebマーケターなどITの世界は年功序列ではなく成果主義なところが多いので、年齢に関わらず給与アップが狙えるのも魅力です。
Webマーケターになる方法
Webマーケティングは書籍で勉強してもなかなか身に付けるのが難しい領域です。
実際にスキルとして身に付けたいなら以下の3パターンがおすすめです。
- Webマーケターに転職する
- 副業としてブロガーなどに挑戦する
- Webマーケターのスクールに通う
1.Webマーケターに転職する
最近は新たな手法もどんどん生まれているのでWebマーケターは常に不足状態です。
求人は少ないですが未経験から採用してくれる会社もあるので、まずはリクルートエージェントなどの転職エージェントに相談しましょう。
ただし、未経験で知識も少ない場合は年収も低くなりがちです。
心配なら後ほど紹介するスクールに通うか、入社後に給料アップを狙うようにしましょう。
2.副業としてブロガーなどに挑戦する
ブロガーとしての業務は先ほどWebマーケティングの業務内容で説明した
- SEO
- SNS
- コンテンツマーケティング
に該当するため、Webマーケターとしてのスキルを十分に磨くことができます。
ブログを書いたらSEO対策をして検索結果の上位に表示させる必要があります。
最近ではSEOに加え、SNSからブログに集客するのが当たり前になってきました。
また、「どんな記事が求められているのか」というのはコンテンツマーケティングの領域です。
ブロガーはHSPの特性が生きる仕事でもあります。
こちらの記事で詳しく解説しています。
3.Webマーケターのスクールに通う
正直、Webマーケターになるにはこの方法が最も有効だと思います。
Webマーケティングのスクールはプログラミングスクールなどと比較すると少ないのですが、このあたりであればWebマーケティングのスキルを短期間で学ぶことができます。
おすすめのマーケティングスクール
- マケキャン:転職成功率98%(転職保証あり)
- TechAcademyのWebマーケティングコース:オンライン受講者数No.1
- デジプロ:広告運用に特化
Webマーケターになるならこの中でもマケキャンかTechAcademyがおすすめです。
この2つを簡単に紹介します。
マケキャン
DMMが運営するマーケティングスクールで、転職やキャリアアップに力を入れています。
形式 | オンライン |
期間 | 3ヶ月 |
受講料 | 657,800円(税込) |
入会金 | 33,000円(税込) |
受講料は24回の分割払いが可能です。
マケキャンのメリット
- 転職成功率98%
- 業界唯一の転職保証あり
- 3人に2人が年収アップ
- 現場で通用するスキルが学べる
- 仕事をしながらでも学べる
マケキャンのデメリット
- 受講料が高い(657,800円)
- グループワークがあるのでHSPには少し辛い
- 平日2時〜、土日6時間〜の学習が必要
グループワークや受講料、学習時間の問題さえクリアできれば圧倒的におすすめです。
マケキャンでは無料カウンセリングも実施しているので気になることがあれば聞いてみましょう。
もしマケキャンに関してもっと詳しく知りたい方は以下を参考にしてください。
※私が運営している別ブログです。
TechAcademy
こういう方にはTechAcademyがおすすめです。
形式 | オンライン |
期間 | 1〜4ヶ月 ※プランによる |
受講料 | 174,900〜339,900円(税込) ※プランによる |
入会金 | なし |
転職サポートがなかったり、全講義時間がマケキャンより少ない分価格も低く抑えられています。
- TechAcademyのメリット
- 受講料が安い(174,900〜339,900円)
- グループワークなどがなく講義+課題提出で完結
- 1日に確保できる学習時間の応じてプランを選べる
TechAcademyのデメリット
- 転職サポートがない
- 講義時間が少なく、身に付くスキルはマケキャンには劣る
マケキャンは戦略立案や課題分析などのスキルも学ぶのですが、TechAcademyでは学べません。
戦略立案を学べる方が入社後のキャリアアップはしやすいですよね。
しかし、「Webマーケターに転職すればOK、キャリアアップは二の次」という場合はTechAcademyで十分です。
まとめ
今回はWebマーケティングがHSPの適職の1つである理由を紹介しました。
- 正確な計算が必要な仕事だから
- 緻密な事前準備が必要な仕事だから
- 感情が数値で判断できる仕事だから
- フリーランスになり1人で働くこともできるから
今回は適職である理由以外にも
も紹介しました。
Webマーケティングの世界はまだまだ人材不足で今後も伸びていく業界です。
HSPの特性を生かせる仕事でもあるのでこの記事が参考になれば嬉しいです。