こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務(Webマーケティング管理職)
- 現在は独立2年目、年収1,000万円突破
- 旅をしながら各地で仕事
- HSP
こんな風にお考えの方向けの記事です。
私の経験を踏まえてHSPとワーケーションについて5分程度で読めるように紹介します。
HSPにワーケーションがおすすめ【特にHSS型】
HSS型でなくても繊細なHSPにとってワーケーションはストレスを緩和しつつ働ける手段になり得ます。
そして、HSS型HSPにとっては好奇心を満たしつつ働けるのでさらに向いていると言えます。
今回は実際にワーケーションしている私の経験を元に、おすすめな理由はや注意点をお話しますね。
HSPにワーケーションがおすすめな3つの理由
- 好奇心を満たしながら仕事ができる
- 生活がシンプルになる
- 自分のことを知っている人間が誰もいない
1つずつ紹介していきますね。
1.好奇心を満たしながら仕事ができる
ワーケーションをしたい方のほとんどがこの理由ではないでしょうか。
平日は仕事をしながら休日に好きな場所へ観光に行く。
平日の仕事時間でさえも、知らない街を探索しつつ仕事ができてしまう。
言うまでもなく最大のメリットです。
特に好奇心旺盛で飽き性なHSS型HSPにとっては
- 毎週違う都市で働く
- 毎日違うカフェで働く
- 午前はホテルで、午後は公園で働く
こういった臨機応変さは働くことの喜びを大きくしてくれます。
実際に上記の3つは私も行っていることですし、普段は関東在住ですがこの記事を書いている現在は北海道の札幌市で仕事中。
来週は小樽市に移動する予定です。
2.生活がシンプルになる
ワーケーションは基本的にホテルに滞在することになります。
そのため、生活がとてもシンプルになり、余計なストレスがなくなることも大きなメリットです。
例えば、ホテルの部屋には生活に最小限のものしかなく常に清潔です。
HSPは視界に入るものから得る情報量が多いので、ものが少なく整っているというだけですごく快適なんです。
もちろん清掃はスタッフさんがやってくれます。
また、旅行では荷物が限られるので持っていく着替えなども少ないですよね。
私はよく着るもので悩んでしまい時間をロスしてしまうのですが、そもそも悩むほどの数を持っていかないので、このストレスもなくなりました。
ものが少なく清掃も不要。
生活がシンプルになることで悩むことも減り、ストレスはかなり軽減されました。
3.自分のことを知っている人間が誰もいない
誰も自分のことを知らないということも大きなメリットです。
HSPは常日頃から相手の感情や意図を想像しながら過ごしていますが、これってかなりしんどいです。
相手との今後の関係を考えてしまって、本当は何か言いたいのに我慢する、なんてこともありますよね。
ところが、旅先で出会う人は私のことを知らないですし、今後付き合うこともありません。
そのため、いつもより素直に自分の意見が言えたり、人と関わることが苦にならなくなったりします。
もちろん全く相手のことを考えなくなるわけではありませんが、知り合いばかりの環境より遥かに快適に過ごせますよ。
ワーケーションするときの注意
- 意外とホテル以外の仕事場がない
- ワーケーション期間の収支の調整が面倒
- 準備時間を含めると時間単価は下がる
主にこちらの3点です。
1.意外とホテル以外の仕事場がない
大きな落とし穴が、「そもそも作業できる場所が少ない」という点です。
働く場所に求める条件は人それぞれな部分もありますが、概ねこんな感じではないでしょうか。
- ネット環境がある
- 作業に集中できる程度に静か
- パソコンで作業していて大丈夫な空気がある
1のネット環境は自前のポケットWi-Fiなどがあればなんとかなりますが、できれば公共Wi-FiやカフェなどのWi-Fiを使いたいですよね。
ところが、これが意外とありません。
大手のカフェチェーン店ならWi-Fiの用意がありますが、たまにつながりにくいですし、そもそも大手のカフェチェーン店があるのはそれなりの規模の都市だけです。
もっと田舎、それこそ山や海など自然豊かな田舎に滞在して仕事したい方にとっては、ネット環境を用意できるかが大きな問題になります。
また、HSPにとっては音の問題は大きいですよね。
私も五感のうち特に聴覚が敏感で、周囲の話し声や咀嚼音などで集中力を妨げられることがよくあります。
そのため、あまり大声で話すお客さんがいないお店や、咀嚼音などが紛れるくらいの適度な音楽が流れているお店で作業するようにしています。
地方に行くほどお店が少ないのに、この条件のおかげで働く場所を見つけるのがさらに困難になります。
そして次の条件の「パソコンで作業していて大丈夫な空気がある」ですが、この空気があるお店ってだいたいチェーン店なんです。
でもチェーン店って基本的にうるさいですよね…。
なので、なかなか作業しやすい場所が見つけられず苦労します。
滞在先を決める際には必ず周辺情報を調べて、作業できそうな場所があるかどうかのアタリをつけておくようにしましょう。
私はめぼしいカフェなどを見つけたらGoogle Mapや食べログで写真や口コミを見て判断しています。
2.ワーケーション期間の収支の調整が面倒
2つ目はコストの問題ですね。
もちろんただの旅行なら自分の財布が許す限りお金を使っていいんですが、ワーケーションとしてビジネスで行く以上は、その期間中に利益が出ないといけません。
つまり、ワーケーション期間中の売上がワーケーション費用を上回らないといけないんです。
売上−費用=利益
という当たり前の式を成り立たせよう、ということですね。
これが成り立たないと、もはや仕事ではなくただの趣味です。
どう計算するかはいろいろありますが、一番単純なのは時間単価に換算すること。
代表的な時間単価は日給や時給ですね。
例えばいま月収30万円だとして、月にざっくり20日働くなら日給1.5万円です。
つまり、1日の滞在費を1.5万円以内に抑えないと、そのワーケーションは赤字。
滞在費には航空券やホテル代だけでなく、電車やバスの交通費、カフェ代やご飯代、場合によってはお土産代なども含まれますが、これらの計算が意外とめんどくさい。
でもビジネスである以上は、収支は明確にすべきですし、明確にできないならワーケーションはあまりおすすめできません。
クレジットカードの請求が来てから
と後悔することが目に見えていますし、そうなるとワーケーションを続ける気にならなくなってしまいます。
特に日々しっかり生活費をコントロールしている方の場合、なおさら支出にばかり目がいってストレスになってしまいますので、ワーケーションをする前には必ず
- 自分の日給はいくらか
- ワーケーションではいくら使っていいか(=どのくらい利益を残したいか)
- そのためにはカフェやホテルなど、それぞれいくら使えるか
この辺りを明確にしておきましょう。
3.準備時間を含めると時間単価は下がる
時間単価の話をしましたが、準備期間も含めて厳密に計算するとさらに下がります。
ワーケーションをするには
- 行き先を決める
- 現地のことを調べる
- 航空券や新幹線、ホテルの予約をする
など、実際の滞在の前にも多くの準備時間が必要です。
特にHSPは完璧主義者が多く、準備をしっかりする方が多いですよね。
私もそうなのですが、
- 行くお店やホテル
- 目的地までのルート
- 持ち物
などを調べ始めると、気づいたら数時間経っていることがよくあります。
私もこんな感じに悩むことはよくあるのですが、そういう時の対策が2つあります。
1つは自分の時間単価を思い出すことです。
こんな感じで、悩んで失われていく時間の価値を思い起こすことは有効です。
そして、2つ目は準備にかける時間を最初から決めることです。
- 滞在先は今日の夕飯後の1時間で決める
- 航空券やホテルの予約は明日の午前中に決める
このように時間で区切ってしまいます。
時間が来たら、自分としてはまだ考えたりないところがあったとしてもそこで終了。
そこまでに考えた内容で無理やり実行してしまいます。
そうすると永遠に考え続けることなく決めることができますよ。
ワーケーションを実現できる仕事
ワーケーションをするには、当然ですがワーケーションできる仕事に就いていることが必須条件です。
- リモート業務が許されている会社に所属している
- もしくはフリーランスである
- 取引相手もリモートに違和感ない
これらをクリアすることが条件ですね。
こういった条件をクリアしている仕事はいくつかありますが、ここではHSPにおすすめの仕事をいくつか紹介します。
Webマーケター
私がWebマーケターだからおすすめするわけではないのですが、HSPはWebマーケターに向いています。
向いている理由はこちらです。
- 正確な計算が必要な仕事だから
- 緻密な事前準備が必要な仕事だから
- 感情が数値で判断できる仕事だから
もちろんクライアントとの打ち合わせは発生しますが、Webマーケターは自分の裁量が大きく、時間の融通も効きやすいのでワーケーションはしやすいですね。
プログラマー
プログラマーもHSPに向いており、ワーケーションがしやすいのでおすすめです。
このあたりの理由でHSPに向いています。
- ひとりでの作業がメインできるから
- 正確性や論理性が求められるから
Webマーケターよりさらに打ち合わせ頻度は少ないですね。
プログラマーは昨今ブームのようになってしまっていて、ここ数年で人口が急増しています。
もし興味があるなら、競走が激しくなる前にプログラマー転身しておくことがおすすめです。
Webデザイナー
ホームページやアプリのデザイン、イラスト作成、ホームページそのものを作ることもあるWebデザイナーもワーケーションができる仕事としてHSPにおすすめです。
HSPがWebデザイナーに向いている主な理由はこのあたりですね。
- 感性や芸術性が豊か
- 依頼者の意図を読み取ることができる
- 相手の期待に応えようとする
プログラマー同様、最近は専門のスクールなども増えてきています。
プログラマーとデザイナーはけっこう仕事内容が近かったりするのですが、人の目に触れる仕事で感性やセンスが求められるぶん、個人的にはプログラマーよりもデザイナーがおすすめです。
動画編集者
最近カフェでよく動画編集している方を目にするようになりました。
カフェに入る際にたまに画面がちらっと見えてしまうことがあるんですが、プログラマーやデザイナーよりも多い印象ですね。
動画編集者も以下の理由でHSPにおすすめです。
- 感性や芸術性を生かせるから
- 関わる人数が最小限だから
- 完璧主義だから
2つ目はプログラマーやデザイナーにも言えることですが、不特定多数の方を相手にしないでいいというのはHSPにとっては大きなメリットですよね。
YouTubeの人気が一巡して、動画編集者の需要が減ったように思われる方が多いかもしれませんが、需要増加のペースが落ち着いただけであって需要自体が減っているわけではありません。
数年前と違い、多くの企業も動画配信に参入しているので今後も安定して需要はあるといえます。
Webライター
これまで紹介した職種は専門知識やスキルが必要で、少しハードルが高い仕事でした。
それに対して、Webライターは特別なスキルは必要なく、比較的かんたんに稼ぎ始めることができます。
もちろん、かんたんに稼ぎ始めることができる分、競争が激しいため高い年収を稼げる方は一握りです。
ただ、月に10万、20万程度なら問題なく稼げますよ。
最初は副業で小さく始めて、起動に乗ったら独立がおすすめです。
クライアントとの打ち合わせなどもほぼなく、独立してしまえばワーケーションしやすい仕事です。
以下の理由でHSPはWebライターに向いています。
- 正確に事前準備ができる
- 感情に訴えかける文章が書ける
- じっくり理解してからアウトプットすることが得意
ブロガー
最後はもっともワーケーションしやすいブロガーです。
打ち合わせはほぼなし、トップブロガーになれば広告主や代理店と話す機会もありますが基本的にメールです。
ただ、収入が軌道に乗れば自由度は非常に高いのですが、軌道に乗せるまでが大変です。
毎日何時間も作業して収入ゼロ円なんてよくあります。
なので、ライターと同様に副業から小さく始めることがおすすめ。
仕事的には文章を書くという点でWebライターに近いので、HSPに向いている理由も同様でこんな感じです。
- 正確に事前準備ができる
- 感情に訴えかける文章が書ける
- じっくり理解してからアウトプットすることが得意
ただし、Webライターと違ってブログ戦略や書く記事の内容決め、数値管理などを自分で行います。
書けばお金がもらえるという働き方ではないので、くれぐれもいきなり独立せず、副業から始めるようにしましょう。
まとめ
今回はHSPにワーケーションがおすすめな理由と注意点、おすすめの仕事を紹介しました。
私自身も独立してから頻繁にワーケーションをしていますが、リフレッシュしやすいこともあり会社員時代よりもストレスなく働けています。
今もまさに札幌のホテルからこの記事を書いているのですが、明日は丸一日観光して、明後日には小樽に移動する予定です。
好きな街の好きな場所で好きな時間に働く。
環境次第でパフォーマンスが大きく変わるHSPにこそ、ワーケーションはおすすめです。