こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は
- HSPがコロナ禍でストレスを抱えやすい理由
- 新しい生活様式とHSPの相性
- HSPがコロナ禍で快適に過ごす方法
を5分程度で読めるように紹介します。
HSPがコロナ禍でストレスを抱えやすい理由
まずはHSPがなぜコロナ禍でストレスを抱えやすいか紹介します。
HSPならではの気質が関係しているのですが、こちらの3点です。
- 環境が急激に変化するから
- 根拠のない不安感に襲われるから
- 周囲の人の不安感を受け取るから
1つずつ紹介します。
1.環境が急激に変化するから
まず1つ目は環境の変化です。
HSPは環境の変化に敏感です。
新型コロナウィルスが流行してから、世の中的にさまざまな変化がありましたよね。
- リモートワークが普及した
- いつも行っている場所に行けなくなった
- 親しい人に会えなくなった
など、誰しもが大きな変化を経験したと思います。
HSPは新しいことや急激な変化が起こると、それにどう対応することがベストか考えることに多大なエネルギーを使います。
また、HSPは自分の精神を安定させるルーティンやルールを作っている人が多いです。
環境が変わったことでそのルーティンすら守れなくなった方も多いのではないでしょうか。
慣れ親しんだ環境を離れたことは、コロナ禍でHSPがストレスを感じやすい理由の1つです。
2.根拠のない不安感に襲われるから
根拠のない不安を感じてしまうことも、HSPがコロナ禍で疲れてしまう理由の1つです。
HSPは物事を深く考えるくせがありますし、思考の方向もどちらかというと悲観的になりがちです。
これはHSPが危険を察知する能力に長けていることの裏返しなのですが、だからこそコロナ禍で生まれる不安を自分の中で増幅させてしまう方もいるのではないでしょうか。
特に新型コロナウィルスが流行してからは、対面でなくメールやLINE、チャットなど、テキストコミュニケーションが増えました。
相手の顔が見えないので楽な面もありますが、相手の感情や思考をおかしな方向に想像して不安になってしまうこともありますよね。
このように、本来ありもしない不安を自分のなかで増幅しやすい環境になったことも、HSPがコロナ禍でストレスを抱えやすい一因となっています。
3.周囲の人の不安感を受け取るから
3つ目は周りの不安やストレスを敏感に察知してしまう点です。
HSPは感受性が高く、周囲の感情を自分のことのように受け取ります。
- なんとなくピリピリしている同僚
- マスクをしていない人を見る赤の他人
- 電車で席に座ろうとした時の隣の人
このような周囲の人の感情を察知したり、気持ちを考えすぎたりして疲れることもありますよね。
他人の感情を受け取る機会や、感情を読み取る場面が増えたこともHSPがコロナ禍で疲れてしまう理由の1つです。
新しい生活様式はHSPには向いている?
HSPがコロナ禍で疲れやすい理由を紹介しましたが、定着しつつある新しい生活様式はHSPに向いている一面もあります。
- オンラインサービスが発達
- ソーシャルディスタンスで保てる他人との距離感
- 不必要な交流の減少
このあたりの生活様式の変化はHSPに良い側面もあります。
1.オンラインサービスが発達
新型コロナウィルスが流行してから、様々なオンラインサービスが発達しました。
- オンライン会議やオンライン授業
- 映画などのサブスク
- Uber Eatsや出前館のようなフードデリバリー
これらのおかげで、
今までは人に会わなければできなかったことや、人混みや喧騒の中でしか楽しめなかったことも、人と顔を合わせずに、自分の落ち着く環境で楽しめるようになりました。
こういったサービスはHSPにとって、対面で人と話すよりも受け取る情報が少ないため、負担が少ないという利点があります。
仕事や授業も自分の心地よい場所で集中できるので、楽になった方も多いのではないでしょうか。
こうしたオンラインサービスが発達したことは、HSPにとっては良い傾向です。
2.ソーシャルディスタンスで保てる他人との距離感
ソーシャルディスタンスで人との距離を保つ習慣が生まれたのもHSPに良い側面の一つです。
人が近くにいると視線が気になりますし、表情など目に入る情報量が増えるため、いろいろ考えてしまいますよね。
お店などの列に並ぶときも距離を置く習慣が出来たため、さほど仲が良くない同伴者と列に並ぶ場合でも頑張って会話する必要もなくなりました。
プライベートエリアを広く保つことが重要なHSPにとって、ソーシャルディスタンスという概念ができたことで、日常のストレスが少し和らいだと言えます。
3.不必要な交流の減少
不要不急の外出が制限され、過度な交流が減ったことも良い社会変化です。
会社の飲み会や歓迎会が禁止された方も多いのではないでしょうか。
特に用事もないのに会う、なんとなく飲みにいくといった機会は圧倒的に減りましたよね。
HSPはその場限りのノリや、表面的な付き合いが苦手な傾向にあります。
仮に仲の良い友人同士で会ったとしても、人と会えば過度に感情を読み取ってしまいますし、考えすぎて疲れてしまいます。
そうした場に出向く機会が減り、無理に周囲に合わせる機会が少なくなったことも、HSPにとっては良い傾向ですね。
コロナ禍でHSPが心地よく生きる方法
ここからは、HSPがコロナ禍で心地よく過ごすコツを紹介します。
- 心地よい環境に身を置く
- 運動は一人でしてみる
- 仕事を変えてしまう
こちらの3点です。
1.心地よい環境に身を置く
家の中の環境を整えてみたり、思い切って住む場所を変えてみたりすることは、ストレスを軽減する有効な方法です。
世界的に有名な経営コンサルタントの大前 研一氏も、このように言っています。
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。
実際に私も、仕事での打ち合わせがリモート中心になったので、20年間暮らした都内から引っ越しました。
フリーランスという働き方だから引っ越しやすかったのかもしれませんが、住む場所を変えたことで大きな満足を得ています。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
2.運動は一人でしてみる
次に運動です。
運動が健康やストレス緩和に有効だというのは語り尽くされたテーマですが、HSPであれば運動は1人で行いましょう。
団体競技や人と関わる運動だと、かえってストレスを抱え込むことになりかねません。
ちなみに、運動時間の違いによるストレスへの影響を調べた論文によれば、運動の習慣がない方はまず1回20分の運動が良いようです。
これ以上多く、例えば30分ほど運動を行うと、かえってストレスとなる可能性があります。
習慣化する意味でも、まずは1回20分の運動に挑戦してみましょう。
運動時間の違いによるストレスへの影響:運動習慣獲得のために,ストレスの少ない運動時間の検討
社会医療法人 河北医療財団 河北リハビリテーション病院の中野 洋平氏ら
なお、カナダのクイーンズ大学教授イアン ヤンセン氏が調査でも、週に2時間半の運動で糖尿病や心臓病、脳卒中などのリスクが低下することがわかっています。
1日20分の運動を毎日行えば週に140分=ほぼ2時間半ですね。
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3.仕事を変えてしまう
かなり大胆な案ですが、いっそ仕事を変えるのもありです。
先程の大前研一氏の言葉を借りれば、人が変わるきっかけである時間配分、場所、付き合う人をもっとも劇的に変えるには転職が有効です。
会社員からフリーランスに転向したHSPの私としては、以下の理由でHSPこそフリーランスがおすすめです。
- コミュニケーションが最小限
- 自分のペースで仕事ができる
- 好きな場所で働ける
- HSPは自分に適した環境なら突き詰めることができる
ですが、どんな働き方が合うかは人それぞれです。
正社員でも派遣でもOKなので、この機会に今後のキャリアを考えてはいかがでしょう。
まとめ
今回はHSPと新型コロナウィルスの関係について
- HSPがコロナ禍でストレスを抱えやすい理由
- 新しい生活様式とHSPの相性
- HSPがコロナ禍で快適に過ごす方法
を紹介しました。
HSPは、その気質から新型コロナウィルスのような社会の変化にストレスを感じやすいです。
理由はこちらの3点でした。
- 環境が急激に変化するから
- 根拠のない不安感に襲われるから
- 周囲の人の不安感を受け取るから
とはいえ、こういった社会状況はHSPに適している面もあります。
- オンラインサービスでストレス減少
- ソーシャルディスタンスで保てる他人との距離感
- 不必要な交流の減少
もしこうした面に目を向けても生きづらい、疲れてしまうと感じたらこれらを試してみてください。
- 心地よい環境に身を置く
- 運動は一人でしてみる
- 仕事を変えてしまう
今回は私の経験を踏まえてお話しましたが、住む場所や仕事を変えることは大きな変化をもたらします。
最初は私も恐怖心の方が大きかったですが、いざ引っ越したり仕事を変えたりしてみると、あの時行動してよかったと思えます。
よければ参考にしてください。