こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
今回は「HSPの私がヤフーの仕事を楽しめた理由」を紹介します。
ヤフーで8年間働き次のステップとしていまは個人で働いていますが、もし私がもう一度会社員をやるならまたヤフーで働きたいです。
この記事でわかること
- ヤフーの仕事が楽しかった10の理由
- 元ヤフー社員だから話せる内部事情
HSPの私がヤフーの仕事を楽しめた理由10選
今回は私がヤフーで働くことが楽しかった理由を10個抜粋しました。
おそらく理由はもっとあると思うのですが、主要なものだけ抜き出しています。
- 対人関係
- 働く環境
- 仕事に対する価値観
の3つの観点で紹介します。
対人関係
理由の1〜4は職場の対人関係についてです。
どんな関係が心地よかったのかを紹介します。
【理由1】理屈が通っていればOK(役職より理屈)
ヤフーでは「上司の意見が絶対」、「役職が上位の人が全て決める」といったことは全くありませんでした。
大事なのは
- 理屈が通っていること
- お客様の課題を解決できること
- 会社のためになること
です。
これらを証明できれば、平社員が本部長の意見をひっくり返すことさえ可能でした。
意見を言うことが苦手なHSPは多いと思いますが、数値や根拠を調べれば意見を通しやすいという文化は、感覚論が苦手な私にも合っていたように思います。
【理由2】怒るという文化がない
失敗をした部下や他者を怒るという文化はありませんでした。(※もちろん注意はします)
ヤフーで8年間働きましたが、誰かが怒られているところを見たのは1回だけです。
その1回も、何度も注意されていたにもかかわらず明らかにサボっていた社員が怒られただけだったので、理不尽に怒るという場面を見たことはありません。
HSPは高圧的な人が苦手で、他人が怒られている場面も苦手な方が多いです。
私もなるべく他人が怒られているところは見たくなかったのでこの文化は合っていました。
【理由3】飲み会は必要最小限
飲み会が苦手な私にはありがたい文化でした。
忘年会などの最低限の飲み会はありましたが、それも参加は必須ではありません。
実際私も行かなかった飲み会の方が多く、欠席しても責められたり付き合いが悪いと思われたりすることもありません。
また、ほぼ毎回断っていると飲み会に行かないキャラクターとして認知されていきます。
そうするとさらに断るのが楽になります。
私だけでなく飲み会が苦手なHSPは多いのではないでしょうか。
会社の文化によっては飲み会は重要ではないですし、断り続けていればOKです。
【理由4】部下を育てる文化
上の話と重なりますが、失敗した時は上司に怒られるというよりは、
- どうしてその失敗が起きたか
- 次どうすれば防げるか
を一緒に考える文化でした。
(当然上司は注意はしますし、部下も謝罪はします。)
ただ、理不尽に怒るなどはせず、上司は部下のタスクを一緒に改善していくべきという考えです。
また、ヤフーには1on1という制度があります。
1on1とは
- 週1回30分〜1時間程度
- 上司と部下の1対1
- 主に上司が部下の話を聞く会
- あくまで主役は部下
私が部下を持ったときもこの時間はどのMTGよりも重視しました。
話す内容はプライベートでも仕事でもなんでもOK。
上司は基本は否定せず、部下に話をさせながら、部下自身の頭を整理するための時間です。
普段は自分から相談しづらいHSPも多いですが、このような機会があれば相談しやすいはずです。
働く環境
次は働く環境です。
在宅勤務制度や有休制度の充実など働きやすかった文化を3つ紹介します。
【理由5】在宅勤務制度
2020年7月15日に以下の発表がされたとおり、ヤフーは在宅勤務(リモートワーク)に積極的です。
私が在籍していたころも週に1回の在宅勤務が許可されていましたし、新型コロナウィルスが流行してからは毎日が在宅勤務になりました。
音や匂いなどが敏感はHSPにとっては、自分の心地よい環境で働けることは大きなメリットではないでしょうか。
【理由6】イヤホンOK
新型コロナウィルス流行の前は週4日で出社していましたが、その頃も職場環境のストレスは少なかったです。
私は五感のうち聴覚が最も敏感で、嫌いな音が多かったり、些細な音で集中力が途切れたりすることもあります。
ヤフーではオフィスでの勤務中もイヤホン着用OKだったので、心地よい音楽を聴きながら仕事ができ、音のストレスはほとんどありませんでした。
【理由7】有休を取りやすい
繁忙期を超えた後などにまとまって有休をとったり、場合によっては当日に有給申請をしたりすることも可能でした。
もちろん、業務上問題ないことは気にしますし、休み明けにカバーすることは必要ですが、取得しやすいことは事実です。
また、有給休暇は奨励されていたので上司は積極的に部下に有休消化を促します。
(有休が残っている部下がいると人事に突かれたりもします。)
会社全体が有休消化を後押ししていること、万が一のときは休めるということは大きな安心材料でした。
仕事の価値観
最後はヤフーが考える仕事への価値観についてです。
ここが合致したことでモチベーションを高く保ちながら働くことができました。
【理由8】残業しないことが正義
部下はなるべく早く帰す文化がありました。
部下が遅くまで残るのは上司の力不足とみなされる文化で、私もなるべく部下が早く帰れるようにタスクの調整をしていました。
また、私の上司も常に私の業務状況は把握してくれていました。
日本企業にありがちな
- 残業している人ほど偉い
- 上司が帰るまで帰りづらい
といったことは一切ありません。
そのため、不必要に長い労働などはなく、ワークライフバランスを良好に保つことができました。
【理由9】成果が評価に直結するので理不尽さがない
HSPは頼られるとつい頑張ってしまったり、相談されると手伝ったりしてしまうため、仕事をやりすぎる傾向にあります。
私も同様で、他の人のタスクを巻き取ってしまうことも多かったのですが、ヤフーの評価は成果主義なのでやった分だけ評価されます。
ヤフーで評価されている社員は例外なく他人のタスクでも自分ごとに捉えられる社員でした。
なので理不尽さを感じることも、やったことが無駄だったと感じることもなく、むしろモチベーションを保つことができました。
【理由10】作り込んだ資料はNG
特に私が所属している本部がそうだったのですが、初回資料はメモ書きがルールでした。
例えば本部長に提案する内容であっても、第1回の提案資料はテキストのメモ書きです。
HSPはつい細かいところに目が行ってしまうので資料にこだわりすぎてしまいます。
- デザインやビジュアル
- 言い回し
- 数値の正確さ
こういったことに気を取られて不必要に時間を費やすことになりがちです。
せっかく細かい点に気を配った資料を作ったのに、提案したら最初から修正することになった、などよくあることです。
しかし、初回資料をテキストで作成すれば作り直しの手間も最小限です。
このルールのおかげで効率的に働くことができました。
文化に合っているかが全て
ここまでHSPである私がヤフーで楽しく働けた理由を紹介してきました。
HSPの気質は働く上で長所になる点もあれば短所になる点もあります。
いかに楽しく快適に働けるかは自分の努力ももちろん重要ですが、働く会社をどこにするかも同様に重要です。
会社の文化は自分の努力では変えられないからです。
自分と会社の文化がフィットするかが全て
もしいまの会社の文化や働き方が合わないと感じているなら、他の会社を探してもいいかもしれません。
すぐに転職をしなくても、他の候補があると知るだけで安心感が違います。
私も仕事に行き詰まった時はよくリクナビNEXTを見ていました。
まとめ
今回はHSPの私がヤフーで楽しく働けた理由を紹介しました。
HSPの気質を含め、自分の性格や考えとマッチした会社であるかどうかが重要です。
もし仕事が楽しくないと感じている場合は、いまの職場が自分に合っているかを今一度考えてみましょう。