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【営業事務】HSPに向いている点・向いていない点【体験談を紹介】

【営業事務】HSPに向いている点・向いていない点【体験談を紹介】

こんにちは。としきです。

営業事務ってHSPに向いているのかな。実際に働いた経験がある人のリアルな声が聞きたいな。

この悩みにお答えします。

今回はHSP気質を持ちながら、営業事務として働かれた経験があるめいめい さんにお話を伺います!

としき
としき
本日はよろしくお願いします!
めいめい
めいめい
初めまして!HSPのめいめいと申します。自分がHSPだと気付いたのは1年半ぐらい前ですが、思い返せば20年ぐらい前から生き辛さを感じていました。大学卒業後、新卒で就職した会社で営業事務の仕事をしていました。今回は私の経験をもとにお話しします。

営業事務はHSPに向いていない

営業事務はHSPに向いていない
めいめい
めいめい
私の経験上、どちらかと言えば向いていないと思います。

しかし営業事務と一括りに言っても、その業務内容は会社によって様々です。

そこでまずは、私が就職した会社の主な事業内容と、私が行っていた業務について紹介したいと思います。

めいめいさんの当時の仕事

会社の事業内容

  • 高校生の進路選択のサポート事業

具体例

  • 進路相談会の実施
  • 高校生向けの学校説明会(大学などを招致)
  • バス見学ツアーの実施(大学・短大・専門学校の見学)
  • 進学に関するウェブサイトの運営

めいめいさんの主な仕事

  • イベントのタイムスケジュール考案
  • 各種資料作成
  • イベント当日のアシスタント

このように、私は高校生の進路選択のサポート事業を行なっている会社で営業事務をしていました。

以下では、こうした営業事務という職種の、HSPに向いている点、向いていない点とその対処法を紹介していきます。

向いている点

向いている点
めいめい
めいめい
向いている点はこちらの3点です。
  1. 相手に合わせたコミュニケーションが必要とされる点
  2. 正確な作業が求められる点
  3. 人の役に立っていると実感できる点

一つずつ紹介しますね。

1.相手に合わせたコミュニケーションが必要とされる点

営業事務の仕事は、たくさんの人とやりとりしながら進められます。

HSPさんは、その時の相手の表情や声色、言葉のニュアンスなどから感情や意図を瞬時に察知する能力に長けているため、相手に合わせたコミュニケーションをとることが得意です。

それが電話口での対応であったとしても同様です。

私は電話のやりとりが多かったのですが、相手がお堅い人であればかしこまった対応をし、世間話を好む人であれば雑談してから本題に入るなど、その人に合わせて対応を変えるようにしていました。

HSPさんは相手に合わせたコミュニケーションの積み重ねで信頼を獲得していき、次の仕事にも繋げていくことができるのではないでしょうか。

2.正確な作業が求められる点

営業事務の業務内容は上述の通り多岐に渡り、それぞれで正確な作業が求められます。

また、自分がミスをしてしまうとお客様にはもちろんのこと、営業さんにも迷惑がかかってしまうので、慎重に業務を遂行しなければなりません。

その点HSPさんには完璧主義者が多く、正確な作業は得意とされています。

私も他の社員が作成した書類で、一度チェックされていたものを二重チェックしている際に重大なミスを発見し、よく見つけてくれたと感謝された経験があります。

3.人の役に立っていると実感できる点

HSPさんはもともと、誰かの役に立ちたいという思いが強く、人の役に立つことで所属欲求を満たそうとします。

それゆえ、仕事選びもそれを念頭に置いた上で行う傾向があるようです。

営業事務という仕事は、「営業」という、会社の花形と呼ばれる職種の人たちのサポートをする、その会社にとって欠かせない存在です。

HSPさんはそこに大きなやりがいを見出し、期待通り、もしくはそれ以上の仕事ぶりを発揮するでしょう。

私が進路相談会にアシスタントとして参加した際、トラブルがあり、当日の責任者である営業さんが、学校の先生方への事前説明に参加できなくなりました。

そこで私が急遽代役を務めることになり、初めてのことでしたがなんとか務めを果たしました。

その間に営業さんも無事トラブルを解決し

めいめいさんが引き受けてくれて本当に助かった!

と感謝されました。

営業事務として人の役に立っていると実感できた出来事でした。

向いていない点

向いていない点
めいめい
めいめい
一方で、向いていない点もあります。この3点です。
  1. マルチタスクが要求される点
  2. スピードが要求される点
  3. オフィスでの周囲の言動や環境が気になる点

こちらも1つずつ紹介します。

1.マルチタスクが要求される点

その会社の事業内容にもよりますが、営業事務はやらなければならない仕事が常に山ほどあります。

さらにそれらの仕事に取り掛かっている途中で別の仕事が舞い込んできて、こっちを先にやってと指示されることもあるかもしれません。

また、基本的にはずっとオフィスにいるので、自分の関わっていない仕事の電話を取って他の社員や部署・課などに取り次がなければならず、自分の業務が中断されたことで頭が混乱する可能性もあります。

新入社員の場合であれば、先輩より早く電話を取らなければいけないというプレッシャーもあり、自分の業務に集中できないこともあるかもしれません。

こういったマルチタスクは、深く考えながら一つ一つ丁寧に取り組むことが得意とされているHSPさんの仕事のやり方とは対照的であると言えます。

2.スピードが要求される点

営業事務の仕事は上述の通り山ほどあり、スピード感を持って遂行することが必要とされます。

しかしそんな中、HSPさんは他の人が気付かない細かいところまで気付き、その上それに対応してしまいます。

自然と仕事量が増えてしまい、仕事を終えるのに時間がかかってしまいます。

HSPの良さの裏返しなのですが、向いていない点の1つと言えるでしょう。

3.オフィスでの周囲の言動や環境が気になる点

営業事務は、その勤務時間のほとんどをオフィスの中で過ごします。

自分を取り巻く雰囲気に敏感なHSPさんにとっては、他の人のイライラした様子やため息、怒号といった言動に集中力を乱されてしまいます。

時として仕事に支障をきたすこともあります。

HSPさんは他人の言動の原因が、全て自分にあるかのように錯覚してしまうのです。

そういう時はその場から離れるのが一番の得策ですが、毎回そうもしてはいられませんよね。

また、HSPさんは騒音や匂い、暑さ寒さといった環境に対しても敏感です。

ただ、オフィスにはもちろん他の社員もいるので、自分の快適な環境に調整することは難しいかもしれません。

こういった職場環境の観点からも、HSPさんに営業事務は向いていないと言えます。

向いていない点の対処法

向いていない点の対処法
めいめい
めいめい
ここからはこうした「向いていない点」を解消するために、実際に私が実践していた具体的な対処法を紹介します。
  1. To Doリストを使う
  2. 電話に出る回数を決める
  3. 「とりあえず」を口ぐせにする
  4. オフィスから一旦退室する
  5. 私物を使い快適な環境を保つ

この5点です。

1.To Doリストを使う

私はマルチタスクを一つずつ確実に片付けていくために、To Doリストを使っていました。

やるべき業務が発生したら、その都度日別のTo Doリストに記入し、当日の朝すぐ取り掛かれるようにするのです。

ちなみに私のオススメはPCなどではなく紙のTo Doリストです。

なぜなら終えた項目に自分の手で線を引いたり、チェックボックスにチェックを入れたりすることで、目で見て分かりやすく、その業務をやり終えたという達成感も得られるからです。

2.電話に出る回数を決める

HSPさんは音に敏感なので、電話が鳴るとすぐに気付いてしまいますよね。

でも全ての電話を取っていたら、その度に自分の業務が中断されて仕事が進みません。

そこで私は「電話に出るのは3回に2回だけにする」というルールを設定しました。

つまり、3回に1回は他の人に任せるのです。

するとそれまでより、自分の業務に集中して取り組めるようになりました。

HSPさんは自分が気付いてしまったこと全てに対応しようとする傾向があります。

でもオフィスで仕事をしているのは自分だけではないので、全部自分でやろうとする必要はありません。

先にルールを決めておくと、罪悪感も少なくて済みますよ。

3.「とりあえず」を口ぐせにする

私はスピード感を持って仕事をするために「とりあえず」を口ぐせにしていました。

すなわち、最初からベストを目指さないように、ということです。

あるとき、お客様に頼みにくいお願いをしなければならないことがありました。

そこで丁重な文面のメールを作成しようとしたのですが、HSPの癖であれこれ考え込んでしまい、なかなか手が進みません。

見かねた先輩が

まず結論、次に理由を端的に、最後にお願いの旨を書いてとりあえず送ってみて。

と私にアドバイスしました。

その通りにやってみると、あっけなく「承知しました」との返事が。

私はこの経験から「とりあえず」やってみることの大切さを学びました。

HSPさんは最初からベストを目指してしまうので、業務のスピードが落ちてしまいますよね。

でも「とりあえず」を口ぐせにしてやってみると、案外スムーズにいくこともあります。

もし上手くいかなければその都度対処すればいいのです。

ミスをしても影響の少ない業務から試してみるといいかもしれません。

4.オフィスから一旦退室する

私はオフィスで周囲の言動が気になって仕事が捗らない場合は、オフィスから一旦退室していました。

他人の言動が気になる時には、物理的に距離を取るのが一番の得策です。

私の場合は廊下の窓を少し開け、外の景色を眺めることで気分転換を図っていました。

五感が鋭いHSPさんにとって、日々移り行く木々や空の色、心地よい風の音、季節の匂いなどには、英気を養ってくれる効果があるかもしれません。

もちろん、外に出て休憩できるのであればそれが一番おすすめです。

5.私物を使い快適な環境を保つ

人よって快適な状態が異なる気温や湿度といった環境に対しては、羽織ものや膝掛け、デスクに置けるミニ加湿器やポータブルファンなどを使うのが良いでしょう。

HSPさんは自分にとって快適な環境を保つことで、初めて本領を発揮できると言っても過言ではありません。

したがってその点はなるべく妥協しないようにしましょう。

営業事務の年収や時給は?

営業事務の年収や時給は?

求人ボックスによれば営業事務の正社員の平均年収は352万円です。

もう少し細かく見ていくとこんな感じです。

正社員:平均年収352万円

派遣社員:平均時給1,372円

アルバイト・パート:平均時給986円

※2021年6月2日現在

まとめ

まとめ:【営業事務】HSPに向いている点・向いていない点【体験談を紹介】
めいめい
めいめい
以上を踏まえ、私の個人的な経験上は、営業事務はHSPさんにどちらかと言えば向いていないと考えています。

なぜなら、向いている点を生かしてその業務に打ち込む労力より、向いていない点をカバーすることに使う労力の方が大きいと感じたからです。

ただ冒頭で述べたように、一括りに営業事務と言っても、その業務内容は会社によって様々です。

私が向いていない点として挙げたマルチタスクやスピードがそこまで要求されない会社もあるでしょう。

事務職についてはこちらの記事でもまとめています。

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いずれにせよ、営業事務の仕事に興味のあるHSPさんは、就職活動や転職活動の際にその会社のことをよくよく調べてみてください。

一番良いのは、会社見学をさせてもらい、そこで働く人たちの生の声を聞くことです。

事務職におすすめの転職サイトだとこのあたりです。

正社員の事務職なら:リクナビNEXT

派遣社員の事務職なら:リクナビ派遣

女性向け転職サイト:とらばーゆ

いつも頑張り屋さんのあなたのお仕事が上手くいくことを心から願っています!

今回のお仕事経験 提供者

めいめい さん

  • 30代前半 女性
  • 2019年の秋に自身がHSPだと自覚
  • 新卒で営業事務の仕事に就き、その後も事務の仕事を多く経験
  • 現在は二人の未就学児を育てつつ、フリーのWebライターとして活動中