HSPは「したい」よりも「すべき」という思考を優先しがちです。
そのことで無理をした経験はありませんか?
私自身も先日、この思考で少し無理をしてしまったので今回は「すべき」思考との付き合い方について書いていこうと思います。
2週間の出張、7時〜25時で毎日仕事
先月2週間ほど出張がありました。出張はほぼない仕事なので出張は楽しみでした。
出張先は神奈川県の小田原市で、東京から片道2時間。2週間の出張でした。
小田原到着後しばらく市内を散策したあと、宿泊先のホテルに到着。
ホテルで荷ほどきをしなたら2週間どうしようかと考えました。
というのも2週間仕事だけだと気が滅入るなと思ったんです。
そこで、最近サボり気味だったランニングを小田原滞在中は毎日しようと決めました。
これが、最初のうちはとてもよい。朝から夜20時くらいまで仕事をして、その後ランニングをしていたので良いリズムを作れていました。
ランニングがいい気分転換になり、仕事も順調、体調もいつもよりいいくらいです。
ところが、この小田原滞在数日後に急に仕事が忙しくなり毎日7時〜25時で働くことに。
ここでランニングはいったん中断しようと決められればよかったんですが、それができませんでした。
すると徐々に吐き気とだるさ、意欲の低下に襲われ、小田原滞在の最後3日間は身体を壊し、寝込むことに。
2.なぜランニングをやめられなかったか
ではなぜやめるという決断ができなかったのか。今となってはすぐやめるべきだったと思えるのですが、当時の私はこのように思っていました。
- 自分で決めたルールだから破りたくない
- 周りに宣言してたから情けないとも思われたくない
- ルールを破る癖がつくと思ってしまっていた
1.自分で決めたルールだから破りたくない
まずこれです。完全に先入観なのですが決めた以上はやり続けることが正しいという思い込みがありました。
HSPは義務感や責任感が強い人が多いと言われますが、時にマイナスに働くこともあるので注意が必要です。
2.周りに宣言していた
これも理由として大きかったです。実は自分だけだとサボるなと思い周りの社員に「毎日ランニングする」と宣言していたんです。
ところがこれがよくなかった。
HSPはそもそも周囲の目をとても気にする気質です。
仕草、目線、声色、足音などあらゆる物事から情報を読み取り、その人が何を考えているか深く推測します。
にもかかわらず他人に宣言してしまったことで、
- ここでランニングをやめたら情けないと思われないか
- 疲れてると思われて周囲に心配をかけないか
- 逆にランニングを再開しても「余裕できてきたのか?仕事サボってるのでは?」と思われるんじゃないか
などと考えて、やめることができなかったのです。
HSPの特徴に関してはこちらの記事で紹介しています。
https://hspstory.com/hsp/iamhsp/
3.ルールを破る癖がつくと思ってしまっていた
さらに、一度破ると破り癖がつき他のルールも守れなくなるのではないかとも思いました。
実際はそんなこともないのですが、可能性に思い至ってしまったらその可能性を拡大解釈することもHSPにはよくあることです。
3.無用な義務感とどう向き合うべきか
では、この自分を苦しめてしまう義務感とはどう向き合えばいいのでしょうか。
- 本当にすべきか?と考える
- すべきを他のものに言い換える
この2点が重要です。
本当にすべきか?と考える
すべきと思っていてもただの自己満足の場合が多々あります。
この私のケースでいうと周囲の人は実際はまったく気にしていなかったでしょうし、やめたところで別のルールを破ることにはなりません。
特にHSPらしい義務感があるのであれば、ここでやめたことで逆に他のルールは守らないとと思えるかもしれません。
ルールを作った当時ではなく、いまの状況を鑑みて本当にすべきかを考えましょう。
ルールを作った当時はこんなに忙しくなるとは思っていなかったですし、仮にいまの忙しさを想定できていたら「毎日ランニングする」というルールは作ったでしょうか?
おそらく作っていないです。
だとしたらこれは「本当はすべきではない」ともいうことができます。
すべきを他のものに言い換える
「すべき」という感覚を重視するなら、他にすべきことがあったはずです。
すべきと思う義務感の対象を別のものにすり替えましょう。
私の例でいうとあのときは「身体を休めるべき」でした。
今時点ではなく長期的に物事を考えて、
- 今後もランニングはすべき
- そのためにいまだけは休むべき
と考えることはできたでしょう。
まとめ
今回は私の例を見ながらすべき思考との付き合い方を紹介しました。
無理をしがちなHSPですが、自分の身体と心を大事にしながら「自分にとってすべき」なのは何かをもう一度見つめ直してみましょう。