こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
この悩みにお答えします。
今回は「HSP診断はバーナム効果かどうか、自分が本当にHSPか確認する方法」を紹介します。
5分程度で読めると思うので参考にしてください。
この記事でわかること
- HSP診断はバーナム効果か
- HSPは甘えか
- 自分が本当にHSPか確認する方法
HSP診断はバーナム効果?
結論から言えば
- バーナム効果と捉えることもできてしまう
- しかし、HSPという概念は甘えではない
だと考えています。
まず、そう考える根拠をお話しする前に、バーナム効果とは何かを説明します。
バーナム効果とは?
占いや血液型占いなどで、なんとなく誰にでも当てはまるような気がする質問がありますよね。
誰にでも当てはまるような設問にも関わらず、「まさしく自分のことだ」と思わせるようなことを、心理学で「バーナム効果」といいます。
アメリカの心理学者のバートラム・フォアラー氏が行った心理実験がきっかけになった概念なので、フォアラー効果と呼ばれることもあります。
バーナム効果という呼び名は、19世期アメリカでこれらの心理学を駆使して大成功を収めた実業家フィニアス・バーナム氏から取られました。
HSP診断は設問単体ではバーナム効果と捉えることもできる
HSP診断は設問1つ1つを単体で見ればバーナム効果と捉えられる要素もあると思います。
改めて断っておきたいのは、バーナム効果と捉えられる要素があるとしても、HSPは甘えではないということです。
こちらは後ほど説明します。
HSP診断はいろいろな方が診断方法を提唱していますが、HSPの提唱者であるエレイン・N・アーロン氏の著書「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)」を参考にすると、こういったものです。
HSP診断
- 苦手な音、匂い、感触があり気分が悪くなったり動けなくなったりする
- 周囲の環境の微妙な変化によく気づく
- 他人の気分に左右され自分の気分が変わる
- 痛みにとても敏感
- ベッドや暗い部屋などプライバシーが守られる空間にひきこもりたくなることがある
- カフェインに敏感(眠れなくなる、気分が悪くなる等)
- 明るい光、強い匂い、サイレンの音などに圧倒される
- 空想が好きだ
- 騒音が苦手
- 美術や音楽で深く感動する
- 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる
- 良い人とよく言われる
- 些細なことで驚く
- やらなくてはいけないことが重なるとどうしていいかわからなくなる(もしくは不機嫌になる)
- 他人がどうすれば快適になるかすぐに気づく
- 一度にたくさんの物事を頼まれるのがイヤだ
- ミスや物を忘れがないように何回もチェックする
- 暴力シーンが多い映画やテレビ番組が苦手
- 自分の周りで様々な起こると不快もしくは不安になる
- 空腹で気分が悪くなることが多い
- 生活に変化があると混乱する
- 繊細な香りや味、音、音楽などを好む
- 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる
- 予測できない自体を避けることを普段から優先している
- 大きな音や整理されていない空間、状況に悩まされる。
- 仕事をする時誰かに見られていると緊張していつもの実力を発揮できない
- 幼い頃から「内気」、「内向的」と言われてきた
見ていただくとわかるとおり、確かに
という設問もちらほらありますね。
そのため設問1つ1つを単体で見ればバーナム効果と捉えることもできてしまいます。
HSPは甘えなのか
私はこれは「No」だと思っています。
確かに設問1問だけを切り取ればバーナム効果と捉えることができる設問もあります。
しかし、HSP診断はそもそも1問ずつ見るのではなく、どれだけ多くの設問に当てはまるかを確認しなくては意味がありません。
1つや2つ「なんとなく当てはまる」ような設問があっても、それに大した意味はありません。
本当にHSPの方は、診断項目のほとんど大部分に「間違いなく当てはまる」という確信を持っています。
また、HSPかどうかは後述する「DOES」の要素にすべて一致するかや具体的なエピソードがあるかも考えるべきです。
次章から、もし本当に自分がHSPか不安になったら確認してほしいポイントを紹介します。
自分が甘えではなくHSPか確かめる3つの方法
甘えではなくHSPか確かめたい時、考えるべきポイントは次の3点です。
- 1問だけでなく多数の設問に当てはまるか
- DOESの要素に完全に当てはまるか
- 具体的なエピソードが思いつくか
これらを紹介していきます。
1問だけでなく多数の設問に当てはまるか
まず基本的なことですが、当てはまる設問数が重要です。
先ほどの設問例で言えば、14問以上当てはまればHSPの気質があると言えます。
1つ1つを見れば「なんとなく当てはまる」ものがあるかもしれませんが、大量に当てはまるかどうかが重要です。
DOESの要素に完全に当てはまるか
HSP診断の各項目は、HSPの特徴を分解して例題にしたものです。
あの設問はHSPの一要素を切り取ったものでしかないので、本来はHSPの本質であるDOESに当てはまるかで判断するべきです。
DOESとは以下のようにHSPの大きな特徴の頭文字をとった略称です。
D(Depth of processing) 情報処理能力が高い |
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---|---|
O(Overstimulated) 過剰に刺激を受ける |
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E(Emotional intensity) 感性豊かで共感性が高い |
|
S(Sensory sensitivity) 感覚が鋭い |
|
これらにどれだけ当てはまるかを考えるべきです。
HSPはこれらすべてに深い心当たりがあります。
DOESの4つの要素のなかで、1つ以上全然ぴんと来ないものがあるならHSPではないかもしれません。
具体的なエピソードが思いつくか
これが最も効果的かもしれません。
HSP診断やDOESの項目に当てはまると思ったら具体的なエピソードがあるかを確認しましょう。
具体的なエピソードを考えずにいると「なんとなく当てはまっている」気になってしまいます。
しかし、本当にHSPならすべてに具体的なエピソードは実体験があるはずです。
なんとなくではなく、実体験を思い浮かべることができるかが重要です。
まとめると、
- HSP診断で当てはまった項目が14個以上ある
- DOESの要素に一致する
- HSP診断にもDOESにも、具体的なエピソードが思い浮かぶ
こういった場合は自身をHSPだと考えていいと思います。
まとめ
今回はHSP診断はバーナム効果かどうか、自分が本当にHSPか確認する方法を紹介しました。
以下、今回のまとめです。
HSP診断はバーナム効果?
- 設問単体ではバーナム効果と捉えることもできる
HSPは甘えなのか
- 設問1つ1つを見てバーナム効果だとしてもHSPは甘えではない
- 甘えかどうか判断するには設問に大量に当てはまるかどうかが大事
自分が甘えかHSPか確認する方法
- 1問だけでなく多数の設問に当てはまるか
- DOESの要素に完全に当てはまるか
- 具体的なエピソードが思いつくか