こんにちは。としきです。
以下が経歴です。
- Yahoo! JAPANで8年勤務
- 職種はWebマーケティングで管理職
- いまは独立して個人で生活
- HSP
私の周囲やSNSなどでこのような不安を抱えているHSPさんが多くいるようです。
今回は「TV報道でHSPの認知が上がることの良い面・悪い面」を、私なりの見解としてお話します。
この記事のサマリー
- HSPが知られること自体はとても良いこと
- マイナス面だけが取り沙汰されるのは違和感
- HSPがマイナスのレッテルとして定着すると様々な弊害が
- HSP自身が声をあげる必要がある
HSP認知が上がることの良い面・悪い面
など、最近テレビでHSPが取り上げられることが増えてきました。
HSPの認知が上がることは良いことである一方、悪い面(というか心配な面)もありそうです。
今日は私なりの意見をお話しします。
HSPが知られるのは良いこと
HSPが知られることはとても良いことだと思っています。
こちらの記事で紹介したように、HSPの生きづらさの大きな原因は少数派であることです。
HSPは人口の20%しかいないとされています。
80%にあたるHSPでない人たちは、HSPのことがなかなか理解できず心地よい関係を築きづらいのです。
これは逆も然りですね。
- HSPという言葉が知られていない
- 知っていても実態がわからない
こういった状況が互いのすれ違いを作っていたように思います。
また、自分がHSPだと気づいていないHSPもいたと思います。
HSPも非HSPも互いに心地よく暮らしていくためには、まずお互いの理解が第一歩です。
そういう意味で、HSPの認知が広がることは基本的には良いことだと思っています。
マイナス面だけが取り沙汰される違和感
一方で、HSPのマイナス面だけが注目されてしまうことには少し違和感があります。
HSPのマイナス面だけでなく、
- HSPは病気ではない
- 相手を優先できる
- 感性、芸術性が豊か
- 責任感が強い
- 仕事が丁寧
なども同時に伝え、HSPは個性の一つであり短所も長所もあるという理解が進んでほしいと思います。
また、HSPは少数派で、幼少のころから周囲に理解されずに育ってきた方が多いです。
そのため周囲と違っても「少数派である自分がおかしい」と思ってしまう機会が多く、自己肯定感が低くなりがちです。
マイナス面ばかり取り上げられることはHSPを追い込むことになるかもしれません。
HSPレッテルが生まれるとどうなるか
短所だけ捉えられた結果、HSPがレッテル化した場合、どういったことが起こるのか。
大きく以下が挙げられると思います。
- コミュニティにいづらくなる
- あらゆる欠点や失敗の原因にされる
- 就職・転職市場での価値が低下する
1.コミュニティにいづらくなる
HSPの認知のされ方次第では、HSPがコミュニティにいづらくなってしまうかもしれません。
仮に、HSPが悪い方向に誤解されるとします。
そうすると、
- 非HSPがHSPを疎ましく思う
- 疎ましく思われていることにHSPはすぐ気づく
このようにお互いが少し距離をとるような格好になってしまうかと思います。
2.あらゆる欠点や失敗の原因にされる
仕事や人間関係など、何かに失敗したときすべて「HSPだから」で片付けられてしまうのではないかと思っています。
そうなってしまうと、
- 実際の原因が見えなくなる
- 原因が見えないので改善されない
となってしまいます。
本当は別の原因があり、改善可能なのにも関わらず
HSPだから=その人の本質だから
と捉えられてしまうのではないか、と危惧しています。
もしそうなったら
- 人間関係の場合:関係の修復がしづらくなる
- 仕事の場合:能力不足とみなされる
という事態になってしまいます。
3.就職・転職市場での価値が低下する
HSPの気質が業務遂行上マイナスだと思われてしまった場合、就職市場や転職市場での人材価値が低くなってしまうことも考えられます。
就職や転職では
- 本人の性格
- これまでの実績
- 目標や方向性
- 希望条件
など様々な事情を鑑みて、会社にマッチするか判断されます。
このなかに、「HSP」という要素が入るのは理解できます。
しかし、これまでの実績などの「事実」まで「HSPだから」ということで覆されるようにはなってほしくないと思います。
HSP自身が声をあげる必要がある
HSPが正しい方向で認知されるにはどうすれば良いのか。
報道やテレビのあり方を否定するだけではなく、HSP自身が声を上げる必要があるように感じます。
HSPではない方々の想像ではなく、HSP自身が自らのことを正しく発信しないとどんどん偏見だけが加速していくと思うのです。
最近では自らHSPであると認める方もいますね。
HSPを公表した芸能人
- 田村 淳 さん(ロンドンブーツ1号2号)
- 最上 もが さん
また、ワイドナショーではダウンタウンの松本人志さんも自らを「HSPかも」とする発言もされました。
このように各業界で活躍されている方のなかにも、HSPの方が多くいると知ってもらうことは
HSPは能力のことではなく個性のことだ
という正しい認知につながると思います。
HSPは人口の20%なので、成功している人の20%もHSPのはずです。
- HSPで成功している人はたまたま成功しただけ
- HSPの成功者は20%もいない
と思われないように、仕事で成功している、もしくは問題なく楽しんでいることをHSP自ら発信していくことが重要だと思います。
まとめ
今回はTV報道でHSPの認知が上がることの良い面・悪い面を紹介しました。
あくまで私見ですし、まだまだHSPの認知は上がってきたばかりです。
今後もHSPのことを知る人が増えるたび、様々な議論が交わされることと思います。
そういった過程を経て、HSPもそうでない人も、互いに心地良く暮らせるようになればと思います。