何か相談されたりお願いされると断れない。
そんなHSPは多いのではないでしょうか?
常日頃から周囲の和を重んじ、相手を不快な気持ちにさせないよう努力してしまうHSPさんは
- 断って嫌な気持ちにさせたらどうしよう
- せっかく頼ってくれたんだから応えないと
- 私も疲れてるけど頑張ればできるかもしれない…
と考えてしまい断ることができず、無理をしてしまいます。
今回はいくつか具体例を出しながら、どう相談や頼み事を断ったらいいかを紹介します。
HSPはなぜ断れない?
HSPが依頼や相談を断れない理由はいくつかあります。
相手の気持ちを優先するから
HSPは自分より相手や周囲の気持ちを優先します。
そのためたとえ自分自身も大変な状況に置かれていようと、つい相談や頼み事を引き受けてしまうのです。
この時、
- 自分自身に余裕があるか
- 相手と自分どっちが大変な状況に置かれているのか
という考えはHSPにとってあまり重要ではありません。
仮に明らかに自分の方が相手より大変な状況だったとしても
相手が大変なのは変わらない
と考えてつい助けてしまうのです。
その場の空気が悪くなると思っている
相手だけでなく、その場の空気も重視します。
- 断ったら空気悪くするかな
- 私が断ったらAさんがやることになるのでは?
- そうしたらAさんは私に対してどう思うかな
- そもそも断ったら調子に乗ってるみたい?
など、いろいろな想像を巡らせて
それなら疲れていても自分がやる方がまし
と引き受けてしまいます。
狭い範囲の友人と深く付き合う
HSPの交友関係は広く浅くよりも狭く深くです。
中にはHSS型と言って知らない人とも積極的に交友範囲を広げたがるタイプのHSPもいますが、大多数は狭く深くの関係を好みます。
そして、HSPは一度信頼し心を寄せたら、とことん信じ込み尽くしてしまうタイプの方が多いです。
あの人のためというのが大きなモチベーションになるのですが、そのためどうしても無理をしがちです。
これだけ尽くしてくれるが故に、相手からも絶大な信頼を得ることができる面もありますが自己犠牲の考えに陥りがちという思考の癖を把握しておいた方がよいでしょう。
断るには?第3案を出す
ではそんなHSPが相談や依頼を断るにはどうしたらよいでしょうか。
それは第3の案を提示することです。
HSPはどうしても0か100か、白か黒かで判断しがちです。
そのため相談や頼み事を引き受けるか断るかで考えてしまいます。
- 相手を嫌な気持ちにさせちゃうかな
- この場の空気を壊してしまわないかな
という恐れから断ることをせす引き受けてしまうのです。
そこで、第3の案を提示するのです。いくつか具体例を見ていきます。
仕事の依頼の場合
例えば上司に突然仕事を依頼されたとします。しかも今日中です。
上司の期待には応えたいし空気を悪くすることは避けないけど、あなた自身すごく疲れていることもありますよね。
そんなときはこのように第3案を提示してみてください。
これなら上司に指示を全て鵜呑みにしない上に、上司の気持ちを汲んだ上での回答になります。
白か黒かではなく、時にはグレーの案を提案するのが有効です。
飲みの誘いの場合
自分のせいで相手に嫌な思いをさせることを避けたいのがHSPです。
そこで第3の選択肢を提示するのと同時に、自分のせいではないという話し方をすることも気を楽にするうえで有効です。
例えば仕事終わりで疲れているとき、急に同僚に飲みに誘われた場合、
このように(申し訳ないですが)自分以外に責任を負ってもらいましょう。
その上で
という第3の選択肢を提示すればさらに相手を気遣った断り方になります。
断らずに飲みにいったところでさらに疲れてしまいますし、疲れているあなたを同僚が気遣ってしまうかもしれません。
そうなればまたあなたは自分を責めることになりますよね。
疲れている時は素直に帰るのが自分のためでもあり相手のためでもあるのです。
まとめ
今回はHSPが頼み事を断るにはどうしたらよいか、その具体例を紹介しました。
相手を優先して無理しがちなHSPですが、あらかじめ対処法を知っておけば気を揉むことなく断ることができます。
相手だけでなく自分のことも大事にできるように、断り方のレパートリーは増やしておくとよいでしょう。