どうしても耐えられない音ってありませんか?
黒板を爪で引っ掻く音や自転車のブレーキ音などが苦手な方は多いですよね。
ただ、「HSP」と言われる方は冷蔵庫の音が気になって寝られないとか、お煎餅を割る音で耳を塞ぎたくなるとか、一般の方よりも音に敏感なんです。
私もどうしても耐えられない音がいくつかあります。
例えば歯磨きの音やりんごをかじる音、咀嚼音やくしゃみの音などは聞くだけで叫びたくなりますし、バイクや車の音も心臓を握られるような圧迫感を感じます。
この記事では私の経験を踏まえてHSPとしてどう音と向き合っていくのかを紹介します。
HSPはなぜ音が苦手?
HSPの特徴は大きく4つあります。
D(Depth of processing) | 深く考え、情報処理能力が高い |
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O(Overstimulated) | 周囲の刺激に敏感 |
E(Emotional reactivity and high Empathy) | 感性豊かで共感性が高い |
S(being aware of Subtle Stimuli) | ささいな刺激を逃さない |
4つ目の「ささいな刺激を逃さない」にあるとおり、HSPは音や匂い、光、触覚などを他者より敏感に察知することができます。
もともとは周囲の危険を素早く把握するためで、生物の生存戦略上必要な特質でした。
HSPは脳の扁桃体という神経細胞の集まりがよく発達しており、危険かどうかを判断することに長けています。
そして、危険だという事実を脳は「不快」という感情として伝えてしまうのです。
周囲の「もしかしたら危険かもしれない」音を敏感に察知し、不快だと感じてしまうのは、身を守るために必要な反応だったんですね。
対策は?
では、そんな音への対策はどんなものがあるのか見ていきましょう。
自分の不快な音を把握する
まず必要なのが嫌いな音を知ることです。
当たり前のようですが意外と全部は把握できていないものです。
私自身も嫌いな音はたくさんあります。
- 歯磨きの音
- バイクの音
- 咀嚼音やくしゃみの音
ただ、最近になってカフェのエスプレッソマシーンの音が苦手なことに気付きました。
エスプレッソを抽出する音に圧迫感を感じるのです。
それ以降私はカフェに入る時はエスプレッソマシーンから遠い席に座るなど対策できるようになりました。
このように意外なところに嫌いな音があるものです。
「あ、これ嫌いだな」と思ったら次この音に出会ったときどうするかも考えておきましょう。
周囲に伝えておく
身近なひとの理解を得ておくことも必要です。
できればHSPだという事実も伝えてしまいましょう。
私自身も家族や親しい友人に告白するとき、「HSPだと知ったらどう思うかな」と心配しましたが、彼らはすんなり受け入れてくれました。
その後は家族も、歯磨きの音が嫌いな私のために私に音が聞こえない範囲で歯磨きをしてくれます。
また、バイクの音がしそうな大通りでは気遣ってくれたりと、大きな助けを得ることができ、HSPだと告白する前よりも絆が強まった思いです。
耳栓・イヤホンを常備する
とはいえ、苦手な音を100%避けられるわけではありません。
そういうときのために耳栓かノイズキャンセリング機能のついたイヤホンを常備しておきましょう。
イヤホンなら自分が落ち着く音楽も聴けますし、最近のノイズキャンセリング機能は優秀で耳栓よりも効果があるかもしれません。
私は数年間ソニー製のものを使っていますが、イヤホンをして雑音をシャットダウンしながら電話をしたり、手元で操作したい場面があるのでこちらを愛用しています。
不快な音を聞かずに作業に集中できるので、ぜひ自分に合ったイヤホンを探してみてください。
まとめ
今回はHSPと音の関係、そして対策を紹介しました。
苦手な音があるという反面、繊細な音楽や音の微妙な違いを楽しめるという利点もあります。
きちんと対策してうまくこの気質と向き合えば人生はより楽しいものになるはずですので、よければ参考にしてみてください。